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「ダサい」「時代遅れ」は過去の話......「親方共産党」に群がる1億の党員たち
安定した仕事に就くには党員資格がほぼ必須
だが時代は巡る。新型コロナ後、外資撤退や民間企業の倒産、若者の就職難、中年層のリストラ......と不景気が迫る中国で、公務員や体制内の仕事に再び人気が出始めた。それらの仕事を求めるには党員であることがほぼ必須だ。党員でなければ出世ができず、富も美食も得られない。
中国人の伝統的な信仰は「飯を食う」ことにある。1億人という膨大な党員数も共産主義への熱愛ではなく、古来より中国人が持つ「飯食い愛」を反映しているだけ。今や党員になることが食い扶持を確保する最良の手段であり、中国人の命綱になっている。
ポイント
7月1日
実際この日に第1回党大会が開かれたわけではない。結党から17年後に党創立の記念行事を企画したが誰も思い出せず、とりあえず1日を記念日にした。のちに判明した第1回党大会の開催日は7月23日。
游本昌
1933年江蘇省生まれ。56年に上海戯劇学院を卒業し、中国国家話劇院に入局。84年、中国中央電視台の春節聯歓晩会に初出演。86年のドラマ『済公』で注目された。

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