コラム

「ダサい」「時代遅れ」は過去の話......「親方共産党」に群がる1億の党員たち

2025年07月18日(金)18時00分
ラージャオ(中国人風刺漫画家)/トウガラシ(コラムニスト)

安定した仕事に就くには党員資格がほぼ必須

だが時代は巡る。新型コロナ後、外資撤退や民間企業の倒産、若者の就職難、中年層のリストラ......と不景気が迫る中国で、公務員や体制内の仕事に再び人気が出始めた。それらの仕事を求めるには党員であることがほぼ必須だ。党員でなければ出世ができず、富も美食も得られない。

中国人の伝統的な信仰は「飯を食う」ことにある。1億人という膨大な党員数も共産主義への熱愛ではなく、古来より中国人が持つ「飯食い愛」を反映しているだけ。今や党員になることが食い扶持を確保する最良の手段であり、中国人の命綱になっている。


ポイント

7月1日
実際この日に第1回党大会が開かれたわけではない。結党から17年後に党創立の記念行事を企画したが誰も思い出せず、とりあえず1日を記念日にした。のちに判明した第1回党大会の開催日は7月23日。

游本昌
1933年江蘇省生まれ。56年に上海戯劇学院を卒業し、中国国家話劇院に入局。84年、中国中央電視台の春節聯歓晩会に初出演。86年のドラマ『済公』で注目された。

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プロフィール

風刺画で読み解く中国の現実

<辣椒(ラージャオ、王立銘)>
風刺マンガ家。1973年、下放政策で上海から新疆ウイグル自治区に送られた両親の下に生まれた。文革終了後に上海に戻り、進学してデザインを学ぶ。09年からネットで辛辣な風刺マンガを発表して大人気に。14年8月、妻とともに商用で日本を訪れていたところ共産党機関紙系メディアの批判が始まり、身の危険を感じて帰国を断念。以後、日本で事実上の亡命生活を送った。17年5月にアメリカに移住。

<トウガラシ>
作家·翻訳者·コラムニスト。ホテル管理、国際貿易の仕事を経てフリーランスへ。コラムを書きながら翻訳と著書も執筆中。

<このコラムの過去の記事一覧はこちら>

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