- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- 株価下落、政権幹部不和......いきなり吹き始め…
株価下落、政権幹部不和......いきなり吹き始めたトランプへの逆風
市場はこれを無視できなくなっており、その結果の株価の下落となっているわけです。そんな中で、テスラ社は、「モデルY」という新型車を発表して反転攻勢を狙っているようです。マスク氏は、この「モデルY」については自信満々で、非常に良いクルマなのでトランプ大統領にプレゼントするとしていました。
この「テスラY」については、トランプ氏は苦笑しながら贈呈を受けるとしています。ですが、そもそも完全なEV車ですから、ガソリンをモクモク焚くのが好きなトランプ派の有権者は全く興味がないわけです。つまり、政権入りをしても、テスラ車にとっては、EV補助金カットでライバルが倒れる以外は、あまりメリットがないわけで、大統領の「苦笑」はそうしたパラドックスを暴露したようなものです。
それにしても、マスク氏にしてみれば、政権に参加したばっかりにテスラ社の時価総額に換算して、7000億ドル(ほぼ100兆円)が吹っ飛んだのですから大変です。
スタグフレーションという悪夢
思わぬ逆風は、法曹界からも吹いています。トランプ氏自身が、筋金入りの保守派として最高裁に送り込んだと思っていたエミィ・コニー・バレット判事が、意外にも反旗を翻したのでした。USAIDによる世界への援助を停止するのは「違憲」という判断に乗ったのです。これで中道派のロバーツ長官とリベラル判事3人と共に5人の多数を制したことで、明確な違憲判決が出されました。
そんなわけで、ルビオ国務長官やバレット最高裁判事など「身内」からも逆風の動きが出てきたのですが、やはり何といっても大きいのは経済です。このまま、トランプ氏が狭い意味での「アメリカ・ファースト」主義で突進するだけですと、経済は行き詰まる可能性が出てきました。
少なくとも、物価高は抑制できず、株安がダラダラと続くかもしれません。そんな中で、「スタグフレーション」つまり物価高の中の不況という悪夢が現実になるかもしれない、それを市場がおそれ始めているのは明らかです。
【関連記事】
トランプ第2期政権は支離滅裂で同盟国に無礼で中国のほうがましに見えてくる── 元豪首相が激辛批判
「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
天才的なヒラメキとともに躍動する姿を見せ続けた......長嶋茂雄の愛された時代 2025.06.04
混乱回避に成功した米ニューアーク空港と航空行政 2025.05.28
「外国免許切替」制度の厳格化は必要、だが事故防止はまた別の問題 2025.05.21
分裂深める米民主党に、国政奪還の可能性は見えてこない 2025.05.14
45年前の「ハプニング解散」当時と現在の政治状況を比較すると 2025.04.30
迷惑系外国人インフルエンサー、その根底にある見過ごせない人種差別 2025.04.23
-
外資系顧客向けシステムエンジニア/システムインテグレータ・ソフトハウス
株式会社リファルケ
- 東京都
- 年収450万円~1,260万円
- 正社員
-
事業開発責任者/外資系決済代行サービスの新規開拓・営業推進/土日祝休み
Payment Options株式会社
- 東京都
- 年収450万円~1,000万円
- 正社員
-
「アドミニストレーター」外資系高級時計ブランドの管理部
パルミジャーニ・フルリエ・ディストリビューション・ジャパン株式会社
- 東京都
- 年収450万円~550万円
- 正社員
-
歯科衛生士/若手の外資企業!歯科用CTのインストラクター/未経験OK
株式会社バテックジャパン
- 東京都
- 年収420万円~500万円
- 正社員