最新記事
中国軍事

ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドローン母船」の残念な欠点

China Unveils Game-Changing First Drone 'Mothership'

2025年5月21日(水)18時21分
マイカ・マッカートニー
ドローン母船「九天」

中国国営テレビで紹介された九天(5月17日)。6月後半に試験飛行をする予定。China Central Television

<宣伝映像を見ると脅威だが、軍事専門家はいくつも欠点を指摘する。結局、政治宣伝にしか使えない代物だと>

中国の新たな「ドローン母艦」が、まもなく初飛行を実施する予定であることが、同国の国営テレビ局によって報じられた。報道では、この母艦はドローン戦におけるゲームチェンジャーになると謳われている。

【動画】母船「九天」が「蜂の子」を吐き出す様子

だが、西側の専門家たちは、複数の重大な問題点を指摘し、この巨大な母艦は「プロパガンダ」にすぎないと断じている。この母艦は、2024年11月に開催された中国最大の航空ショーで、その一端が公開されていた。

中国人民解放軍は、急速な軍備増強を進めている。これには、アジア太平洋地域における最大の軍事大国として、アメリカに取って代わる狙いがある。中国軍の戦艦数は、今やアメリカ海軍をしのいでおり、大規模なミサイル艦隊などによる「接近禁止/領域拒否(A2/AD)能力」を備え、アメリカ軍の領域侵入や作戦展開のハードルを上げている。

中国はまた、無人航空機(UAV)やスウォーム技術(数十機単位のドローンが相互に通信しながら自律飛行する技術)にも多大な投資を行なっている。ひとたび戦争が起きた時のシナリオ(例えば、中国が自国の一部だと主張する台湾への侵攻など)において、制空権を獲得する狙いだ。

事件
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

豪で470万のSNSアカウント停止、16歳未満の禁

ビジネス

午前のドルは158円台で上下、介入警戒と日銀思惑が

ワールド

英右派政党リフォームUK、元移民担当相が保守党から

ビジネス

インド、対EU貿易協定は月内にまとまる見込み=商工
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 2
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑について野次られ「中指を立てる」!
  • 3
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試掘の重要性 日本発の希少資源採取技術は他にも
  • 4
    イランの体制転換は秒読み? イラン国民が「打倒ハ…
  • 5
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 7
    年始早々軍事介入を行ったトランプ...強硬な外交で支…
  • 8
    母親「やり直しが必要かも」...「予想外の姿」で生ま…
  • 9
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 10
    日中関係悪化は日本の経済、企業にどれほどの影響を…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 4
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 7
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 8
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 9
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試…
  • 10
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 8
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中