ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドローン母船」の残念な欠点
China Unveils Game-Changing First Drone 'Mothership'
国営企業の中国航空工業集団(AVIC)によって製造されたこの巨大なドローン母艦はやはり無人機で「九天」と呼ばれ、翼幅は約25メートルで、ターボファンエンジンを備えている。中国の国営放送「中国中央電視台(CCTV)」が、5月17日の放送で伝えた。
最大航続距離は約7290キロで、限界高度は15キロ、飛行速度は時速約700キロを超える。
この母艦が他の航空機と異なるのは、飛行中に機体の両側から小型ドローンを多数発射できる点だ。
最大積載量は6トンで、徘徊型ドローン(標的に突入して爆発する自爆型のドローン)を含め、最大で100機の小型UAVを輸送できる。宣伝用のCG映像では、こうした小型機が、九天の格納庫から、まるで巣から沸き出る蜂のように出てくる様子が描かれている。
小型ドローンの発射する機能に加えて九天は、空対空、対艦、空対地と、複数種のミサイル、および1000キロの誘導爆弾を搭載できる。
九天はまた、モジュール方式にも対応している。搭載する機器や装備は2時間足らずで交換可能で、電子戦や攻撃、支援、緊急救助などの任務によって変えることができる。民間および軍事目的の幅広い任務に適した構造だ。
発射する小型ドローンの通信中継局の機能も持つため、これらのドローンを、通常の飛行限界を超えて運航させることも可能だ。