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「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由

Tesla Stock is Struggling

2025年3月3日(月)18時10分
ヒュー・キャメロン
テスラ「終わりの始まり」? 欧州で売れず、株価も急落の泥沼 Tech Nick-Unsplash

テスラ「終わりの始まり」? 欧州で売れず、株価も急落の泥沼 Tech Nick-Unsplash

<テスラに暗雲が立ち込めている。欧州市場での販売台数が大幅に減少し、株価も下落。かつてのEV王者は、この危機を乗り越えられるのか>

米電気自動車大手テスラの株価が、回復基調に向かわず苦戦している。新たに発表されたデータによれば、欧州における販売低迷が、山積する課題に拍車をかけているようだ。

Yahooファイナンスによると、テスラ株価は2月25日に8.4%下落し、この記事を執筆している2月26日午前の段階では299.19ドルで取引されている。

テスラにとって、2025年は厳しい船出となった。テスラ株は、世界で最も広く保有されている銘柄のひとつだが、Yahooファイナンスを見ると、年初来で約25%値を下げている。ドナルド・トランプ大統領の就任式が行われた1月20日以降の下落幅は約29%だ。

同社株価がこのところ下落している原因は多々あるが、とりわけ影響が大きいのは、最高経営責任者(CEO)であるイーロン・マスク氏の米政府における役割だ。また、米国以外での販売不振が相次いで報じられ、海外のライバル企業との競争が激しさを増していることもある。

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