日本のテレビアニメがイタリアに届いたのはかなり早く、1970年代末だが、長編アニメまで含めれば59年までさかのぼることができる。

その年、ベネチア国際児童映画祭で藪下泰司監督の『白蛇伝』が特別賞を受賞し、62年には同監督と手塚治虫・白川大作監督の共同作『西遊記』も上映された。ただし当時のタイトルは、古代ギリシャ神話の英雄ヘラクレスを連想させる『Le 13 fatiche di Ercolino(エルコリーノの十三の功業)』に変更されていた。

日本アニメの本格的なブームが始まったのは78年。テレビで放映された『UFOロボ グレンダイザー』と『アルプスの少女ハイジ』がそのきっかけだ。『グレンダイザー』は特に少年たちの間で大人気となった。SFに加えて武士道の要素があったからだろう。ちょうど77年にイタリアで公開された『スター・ウォーズ』が大ヒットし、SFファンが急増した時期だった。また、武士道の考え方はイタリアの伝説や民話、童話にまだ残っていた「古い騎士道の掟」とどこか通じるところがあった。

『アルプスの少女ハイジ』や『キャンディ♡キャンディ』は少女たちに大人気だった。イタリアやヨーロッパの19~20世紀の児童文学や恋愛小説に通じるものがあったからだ。そうした恋に憧れていた80年代のイタリアの少女たちは、『ベルサイユのばら』や『レディジョージィ』の世界にもすんなりと入り込めた。

『キャンディ♡キャンディ』主題歌
日本アニメの革新的な特徴とは
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