コラム

菅首相が「国際公約」にしてしまった東京五輪の現実味 日米首脳会談でも言及

2021年04月17日(土)22時09分

東京五輪組織委やIOCはすでに、海外から日本への自由な入国を保証することは困難として海外からの観客の受け入れを断念した。同じ国の代表選手団でも競技ごとにグループ分けして接触を制限したり、時間差を設けて練習や競技を行ったりすれば、完全ではないにせよ、感染をコントロールできる。

東京五輪組織委の最前線は「開催」を前提に業務を遂行している。WHOが「中止」を勧告しない限り、日本は安易に「中止」を口にせず、最後まで開催に向け、努力や準備を怠らないことが求められている。ワクチン接種や全員検査、マスク着用、接触制限を徹底すれば、最悪の「中止」は避けられるのではないか。

菅政権への支持率は低下しているが、日本はみんなでスクラムを組んで東京五輪を通じて底力を見せてほしい。「五輪中止」に追い込まれると日本の国力低下を世界に印象付けてしまうことを筆者は恐れる。

プロフィール

木村正人

在ロンドン国際ジャーナリスト
元産経新聞ロンドン支局長。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『欧州 絶望の現場を歩く―広がるBrexitの衝撃』(ウェッジ)、『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。
masakimu50@gmail.com
twitter.com/masakimu41

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