コラム

『トップガン』並みの正確さ...イラン核施設へのバンカーバスター攻撃で、トランプは賭けに勝ったか?

2025年06月24日(火)18時06分
トランプのイラン爆撃は成功したのか

ホワイトハウス前で行われた反戦集会(6月22日) Probal Rashid via Reuters

<イスラエルがイランへの単独攻撃を強行した時点でトランプにほかの選択肢は残されていなかったが、イラン側も厳しいジレンマに直面している>

[ロンドン発]ドナルド・トランプ米大統領が6月21日、イスラエルと協力し、ステルス戦略爆撃機B-2で3万ポンドの大型貫通爆弾(バンカーバスター)GBU-57を投下するとともにトマホーク巡航ミサイルでイランの3つの核施設を攻撃した。

GBU-57はフォルドゥ地下核施設への換気シャフトに正確に落とされ、地下80~110メートルに埋設された施設を破壊したとみられる。衛星画像を見て、2022年に公開されたトム・クルーズ主演の米映画『トップガン マーヴェリック』を連想した人も少なくないだろう。

米シンクタンク、科学国際安全保障研究所(ISIS)のデビッド・オルブライト元IAEA(国際原子力機関)核査察官はX(旧ツイッター)への23日付投稿で「イランはナタンズとフォルドウの濃縮施設で核兵器級ウランを生産できなくなった」と分析している。

GBU-57の貫通孔はいずれも地下施設の換気シャフト付近

オルブライト氏によると、フォルドウの地下濃縮施設は米国の攻撃とその後のイスラエルの攻撃を受け、重要な換気システムを含め深刻なダメージを受けたか、破壊されたため、現在稼働を停止している。GBU-57の貫通孔は6カ所で、いずれも地下施設の換気シャフト付近にある。

プロフィール

木村正人

在ロンドン国際ジャーナリスト
元産経新聞ロンドン支局長。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『欧州 絶望の現場を歩く―広がるBrexitの衝撃』(ウェッジ)、『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。
masakimu50@gmail.com
twitter.com/masakimu41

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