暑いときには、イギリスではあらゆる事がおかしくなる。イギリスのスーパーマーケットには通常、ドアがなくて商品をそのまま取り出せる「オープン」式の冷蔵庫がある。でもこのシステムは気温が高すぎるときには対処できず、店側も商品が完全に安全と言えるほどの冷蔵温度が保たれているか保証できる状態ではなく......結局こうした棚は閉鎖されている。


鉄道線路は熱でゆがむ可能性があるから、電車は徐行運転を強いられている。今日は、空港の滑走路が溶けていると報道された。それを聞いて人々が最初に思ったのは、こんなことは暑い国では起こらないだろうから、イギリスではどういうわけかうっかり見落とされてしまっていたのだろう、というものだ。でもむしろ、建設当時のイギリスでは「このくらいで十分」と考えられていた仕様にきちんと合わせて作られたというほうが正しい。決して起こらない、あるいはたぶん100年に一度しか起こらない、という特殊な事態を想定してより多くのカネを投じて建設されていたら、それはそれできっと批判を受けていたことだろう。


ところが、気温36度以上は今では「2~3年ごと」に起こることであり、「まれ」ではなく「平常」になっているのだ。

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超大国の現在地と「トランプ後」の世界

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