- HOME
- コラム
- Edge of Europe
- イギリス人から見たトランプ特別治療の「上級国民度」
イギリス人から見たトランプ特別治療の「上級国民度」
本当の問題は、ある国のリーダーが他の国のリーダーに比べてどう治療されるのか、ということではない。自国の国民に比べて、リーダーがどんな治療を受けるのか、という点だ。僕たちは心のどこかで、ある程度の優先権を持つ人がいることを認めてしまっていると思う。僕が以前に調子が悪かったとき70分待合室で待たされたのと同じように、ボリス・ジョンソンが一般開業医の診察待ちで長い行列に並び、その間に政府の業務が滞るようなことがあるとしたら、ばかげているだろう。でも、その格差が甚大になり、リーダーが一般国民とはかけ離れた世界に住むようになれば、僕たちは抵抗する。
何百万ものアメリカ人が無保険か、最低限の医療にすらアクセスが限られているような状況だけに、トランプの治療は軋轢を生む。実際、マイケル・ムーアが『シッコ』で暴いたように、医療保険に入っているアメリカ人でも多くの人々が、深刻で命の危険がある症状でも必要な医療を受けられないことがあるのだ。
アメリカのそれは不完全で腹立たしい医療システムであり、イギリスとアメリカ両国で暮らした僕が体験した、「生活の質」をめぐる最大の違いだ。イギリスでは、失業者であろうと億万長者であろうと、全ての国民はNHSにアクセスする。僕たちの医療保険制度は完ぺきではないが、イギリス国民全員が頼りにできるものなのだ。

アマゾンに飛びます
2025年9月9日号(9月2日発売)は「豪ワーホリ残酷物語」特集。円安の日本から「出稼ぎ」に行く時代――オーストラリアで搾取される若者のリアル
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
イギリスのパブで偶然出会った日本語ペラペラのイングランド人...さらに驚いた偶然は? 2025.07.19
イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる? 2025.07.12
ギネスが大流行? エールとラガーの格差って? 知られざるイギリスのビール事情 2025.07.05
築150年の家に住むと何が起こるのか...ビクトリア朝時代の住宅の窓をめぐる苦労 2025.06.26
住宅足りなすぎ高すぎで買えない問題と、それでも田園地帯をつぶしたくないイギリス人 2025.06.19
英首相邸への放火はロシアの危険な新局面? いや、「原点回帰」だ 2025.06.04
僕とクソダサいマイカップの抱腹絶倒で数奇な運命 2025.05.31
-
経験1年必須/ITコンサル/SE/Sierからコンサルタントへ/外資系プロジェクト有/残業少
株式会社ノースサンド
- 東京都
- 年収500万円~1,600万円
- 正社員
-
外資系メーカー営業「正社員/土日祝休み/年間休日125日」グローバル環境で活躍
株式会社alBee
- 東京都
- 月給26万5,000円~30万円
- 正社員
-
外資系メーカー営業「正社員/土日祝休み/年間休日125日」グローバル環境で活躍
株式会社enrich technology
- 東京都
- 月給26万5,000円~30万円
- 正社員
-
外資系メーカー営業「正社員/土日祝休み/年間休日125日」グローバル環境で活躍
Visionary Japan株式会社
- 東京都
- 月給26万5,000円~30万円
- 正社員