
ベトナムと日本人
ビングループ ベトナム経済の新たな顔

ベトナムの急速な経済成長の中で、現在さまざまな企業が存在感を示しています。特に注目すべきは、ビングループ(Vingroup)というコングロマリットです。この企業は、ベトナム国内外で幅広い事業を展開し、ベトナムの経済成長において重要な役割を果たしています。この記事では、ビングループの概要と展開している事業について紹介します。
ビングループの歴史
1993年、ベトナム人のファム・ニャット・ヴオン氏がウクライナでベトナム料理レストランをオープンさせ、それからベトナムからインスタント製麺機を輸入しインスタント麺メーカー「Technocom」を創業しました。これがVingroupの原点となります。そして2000年に拠点をベトナムへ移し、Vincom(不動産)やVinpearl(ホスピタリティ)を手掛けることで事業を拡大。現在では、ベトナムの経済におけるリーダー的存在となっています。
展開している事業
ビングループは、以下の主要な事業を展開しています。
1. 不動産業
(撮影 ヨシヒロミウラ)
ビングループは、ベトナムの不動産開発のリーダーです。「VINCOM」というブランドでショッピングモール、「Vinhomes」というブランド名で、多くの高級住宅地やタワーマンションを手掛けており、ベトナムの都市部で人気を博しています。
2. 電気自動車・電気バイク産業
(撮影 ヨシヒロミウラ)
最近では、電気自動車と電気バイクの製造に注力する「VinFast」が特に注目されています。VinFastは、2021年にアメリカでのデビューを果たし、国際市場への進出も狙っています
3. 小売業
(撮影 ヨシヒロミウラ)
過去に「VinMart」というスーパーマーケットチェーンを展開していましたが、2022年にその事業を売却しました。この売却により、ビングループはコアビジネスにより集中し、他の事業セクターの成長を促進する方針をとっています。売却後も、小売業界への影響を注視しながら、次の挑戦に備えています。ちなみにベトナムの大手食品会社 Masan社に売却し、店名は『WinMart』となり、現在もビングループのマンションやショッピングモール内にあり、ベトナム全土にスーパーマーケットとコンビニを展開しています。
4. 医療と教育
ビングループは、医療施設や教育機関の運営も行っています。「Vinmec」や「Vinschool」といったブランドで、高品質な教育と医療サービスを提供し、地域社会の発展に寄与しています。
5.北南高速鉄道プロジェクト
ビングループ(Vingroup)は、ビンスピード(Vin Speed)という会社を立ち上げ、ベトナムの北部のハノイ市から南部のホーチミン市までを繋ぐ北南高速鉄道事業への進出を発表し、注目を集めています。ベトナム政府が進めるこの北南高速鉄道プロジェクトは、ベトナム北部から南部までの各地を結ぶ重要な交通手段として期待されています。2026年12月に建設を開始し、2035年までにプロジェクトを完了する予定です。ビングループは、豊富な資本と技術力を背景に、鉄道インフラの構築や運営を提案しています。『このプロジェクトは、国内の交通インフラを一新し、経済成長を加速させる鍵となる』とビングループは述べています。競争力のある選択肢を提供し、他の企業とともに持続可能な交通システムの搭築に寄与することを目指しているとのこと。今後の進展に注目が集まります。
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社会貢献と持続可能性
ビングループは、社会貢献活動にも力を入れています。環境保護や社会的弱者への支援を通じて、企業の社会的責任(CSR)を果たしています。Vingroupは、持続可能な開発を目指し、環境への配慮を事業の中心に据えているとのこと。
ベトナム経済への影響
ビングループの成長は、ベトナム経済全体に大きな影響を与えています。企業が新しい雇用を生み出し、投資を促進することで、地域経済が活性化しています。その結果、多くの人々が新しい機会を得ることができています。「ビングループは、ベトナムの経済成長のシンボルとなり、世界にその存在を知らしめています」と述べられています。
まとめ
ビングループは、ベトナムのさまざまな分野で進化を続け、経済の重要な一翼を担っています。特に自動車や不動産、医療、教育など、幅広い事業を展開することで国民の生活に貢献しています。ベトナムの発展は今後のビングループの成長にかかっていると言っても過言ではないでしょう。次世代のベトナム経済の成長を背負ったビングループの動向から目が離せません。
※VN Express参照