
ベトナムと日本人
ベトナムと日本の架け橋 ビングループと日本企業の協業最前線

東南アジアの成長市場ベトナムで、国内最大のコングロマリットである Vingroup(ビングループ) が、日本を代表する企業との連携を次々に実現し、日本とベトナムの架け橋となる新たな価値創造に取り組んでいます。今回は、具体的な企業名・事業内容を交えて、双方の強みを融合させたプロジェクトを探ります。
ビングループとは? こちらの記事をお読みください。
ビングループ ベトナム経済の新たな顔
三菱商事との包括戦略協業
2024年5月、Vingroupと三菱商事は、都市開発、データセンター、再生可能エネルギー、廃食用油のリサイクル、自動車アフターサービスの5分野で包括的戦略協業を行うMOUを締結。都市開発では、Vinhomesによるスマートシティの創造に三菱商事が投資を行い、デジタル技術とグリーン資材の活用が進められています。さらに、廃食用油を回収してバイオ燃料へ変える循環型取り組みも計画に含まれています。
サムティとThe Opus Oneプロジェクト
2024年11月には、Vinhomesが 日本のサムティ(Samty) と共同で不動産プロジェクト「The Opus One」を発表。Vinhomes Grand Parkエリアに、32〜34階建ての住宅タワー4棟を建設する大規模プロジェクトで、2025年以降、ベトナムにおける住宅供給と都市生活の質の向上が期待されます。
野村不動産・三菱商事と共同でホーチミン市のスマートシティ開発
また、2019年以降、野村不動産 と三菱商事は共同で日本のホーチミン市の先端技術・知見を使ったスマートシティ開発『ビンホームズ・グランドパーク・プロジェクト』に参画し、約1,000億円規模の投資で21棟、約10,000戸を整備しています。
丸紅(Marubeni)とのグリーンエネルギー連携
丸紅(Marubeni)のベトナム子会社 Marubeni Green Power Vietnam は、Vingroupグループと蓄電池システムの共同実証事業を開始しました。16年12月20日から開始されたプロジェクトにより、東南アジアにおける持続可能なエネルギーインフラ整備が進められています。
丸紅とVinFastによるBESSプロジェクト
さらに、2025年1月には、Marubeni Green Power Vietnam が、Vingroup子会社の VinFast Energy(VinES) と共同で、1.8MW/3.7MWh規模のリチウムイオン蓄電池エネルギー貯蔵システム(BESS)の実証プロジェクトをローンチ。場所はビングループのリゾート部門であるVinPearlの拠点があるニャチャンで、EV用バッテリーの二次利用による新たな応用モデルを実証するものです。
ウェルグループによるヘルステック介護参入
関西を拠点とする介護関連企業 ウェルグループ は、Vingroup の住宅開発子会社 Vinhomes および医療部門ビンメック、ビンメドテックと協業し、北部フンイエン省『Vinhomes Ocean Park 2』に高齢者向けデイケア施設を共同開設予定。日本式のICTセンサーや理学療法士の育成支援など、日本の介護ノウハウをベトナムに展開します。
まとめ 〜 未来へ向かう日越共創の地平線
これらの事例は、日本企業の先進技術・ノウハウと、Vingroupの広範なビジネス・インフラを結びつけるモデルケースです。都市開発からエネルギー、ヘルスケア、物流まで、多岐にわたる協業は、『技術 × インフラ × サービス』の融合による新たな価値創造の好例となっています。ベトナムは今や、日本企業にとって戦略的パートナーであり、成長の現場です。ベトナムでVingroupと展開される次世代型プロジェクトは、日本の優れた技術力が海外で社会課題解決にどう役立つかを実証する場でもあります。
※VN Express参照