最新記事

ライフスタイル

なぜ投資の初心者が高度なFXをやりがたるのか

2016年9月17日(土)07時03分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

TCmake_photo-iStock.

<貯蓄するだけではお金持ちになれない。共働き夫婦の資産形成には投資が重要だ。では、株式投資とFX(外国為替証拠金取引)投資のどちらがよいか。『共働き夫婦のためのお金持ちの教科書』著者の加谷珪一氏によれば、初心者は株式投資から始めた方が無難だ>

 日本で共働き世帯は増加傾向にある。若い女性の専業主婦志向がメディアで取り沙汰されたりもするが、現実には、結婚したカップルの半数以上が共働き夫婦となる。それも「生活のために...」といった、お金にまつわる消極的な理由を挙げる人が少なくない。

 だが、共働きはむしろ「お金を稼ぐのに有利」だと、ポジティブに捉えるべきではないだろうか。本誌ウェブコラム「経済ニュースの文脈を読む」でお馴染みの評論家であり、億単位の資産を運用する個人投資家でもある加谷珪一氏によれば、夫も妻も「富を生み出す資産」であり、夫婦とはいわば「ポートフォリオ(資産の組み合わせ)」なのだ。

 加谷氏は新刊『30年後もお金に困らない! 共働き夫婦のためのお金持ちの教科書』(CCCメディアハウス)で、夫婦という資産が生み出す収益を最大化するためには、合理的に振る舞うことが大切だと指摘。マイホームから、貯蓄と投資、保険、子どもの教育費、親の介護と相続まで、共働き夫婦の「収益性」を上げるのに役立つ57の基礎知識を伝授している。

「夫+妻+夫婦」という3つの財布を持つことを推奨する本書から一部を抜粋し、5回に分けて掲載する。第4回は「No.41 株式投資とFX、始めるならどっち?」から。


『30年後もお金に困らない!
 共働き夫婦のためのお金持ちの教科書』
 加谷珪一 著
 CCCメディアハウス

※第1回:共働きも、お金持ちになりたければ住む場所を選べ
※第2回:子供の学校の集まりにのめり込むのは経済的にムダ
※第3回:嫁ブロックを突破できない人は起業家の才能ゼロ

◇ ◇ ◇


●お金持ちになれる人 → まずは株式投資から始める
●お金に縁がない人 → イメージしやすいのでFXから始める

 日本ではFX(外国為替証拠金取引)投資の人気が高く、投資の初心者がFXに取り組むというケースも少なくありません。しかしFXは見た目と違って、実は非常に難しく高度な商品です。初心者であれば、まずは株式投資から始めた方が無難です。

為替取引は、誰かが勝てば必ず誰かが負けている

 為替は、円安になるか円高になるかの二者択一なので、見方によっては単純なゲームに思えます。しかし、短期的な為替の値動きを決定する要因は無数に存在しており、短期的な為替の方向性を予測するのはプロでもなかなか難しいのが現実です。

 一方、株式投資は為替に比べると価格の変動要因がそれほど多くありません。株式も、多くの要因が関係してきますが、もっとも大きいのは、その会社の業績です。要するに、儲かるのか、儲からないのかだけがポイントになりますから、FXと比較すれば、初心者でも比較的容易に分析することができるのです。

 またFXは株式と異なり、投機的な要素が強い取引です。

参考記事:【図解】働かずに生活できるのは、資産1億円

ニュース速報

ビジネス

情報BOX:パウエル米FRB議長の発言要旨

ビジネス

ユーロ圏経済、なお「松葉杖」に依存 不確実性極めて

ワールド

J&Jワクチン、伊は停止・仏は使用へ 欧州当局は来

ビジネス

FRB、利上げよりも「かなり前」に緩和縮小の公算=

MAGAZINE

特集:日本を置き去りにする デジタル先進国

2021年4月20日号(4/13発売)

コロナを抑え込んだ中国デジタル監視の実態。台湾・韓国にも遅れた日本が今すべきこと

人気ランキング

  • 1

    青色の天然着色料が発見される

  • 2

    ビットコインが、既に失敗した「賢くない」投資である理由

  • 3

    日本だけじゃない...「デジタル後進国」のお粗末過ぎるコロナ対策

  • 4

    ミャンマー市民が頼るのは、迫害してきたはずの少数…

  • 5

    ギネスが認めた「世界最高齢の総務部員」 勤続65年、9…

  • 6

    ピザの注文から出願大学まで、フェイスブックが僕に…

  • 7

    米フロリダ州に座礁したクジラは新種だった

  • 8

    ヘビ? トカゲ? 進化の過程で四肢をなくし、再び…

  • 9

    半月形の頭部を持つヘビ? 切断しても再生し、両方…

  • 10

    中国製ワクチン、輸出量は既に1億1500万回分だが....…

  • 1

    緑豊かな森林が枯死する「ゴーストフォレスト」が米国で広がっている

  • 2

    青色の天然着色料が発見される

  • 3

    カミカゼ・ドローンで戦況は一変 米軍「最強」の座も危うい

  • 4

    硬貨大のブラックホールが地球を破壊する

  • 5

    ミャンマー市民が頼るのは、迫害してきたはずの少数…

  • 6

    北米からシカの狂牛病=狂鹿病が、世界に広がる......

  • 7

    洪水でクモ大量出現、世界で最も危険な殺人グモも:…

  • 8

    ビットコインが、既に失敗した「賢くない」投資であ…

  • 9

    日本だけじゃない...「デジタル後進国」のお粗末過ぎ…

  • 10

    あなたが仕事を始めないのは「やる気が出るのを待って…

  • 1

    太平洋上空の雲で史上最低気温、マイナス111度が観測される

  • 2

    観測されない「何か」が、太陽系に最も近いヒアデス星団を破壊した

  • 3

    国際宇宙ステーションで新種の微生物が発見される

  • 4

    「夜中に甘いものが食べたい!」 欲望に駆られたとき…

  • 5

    30代男性が急速に「オジサン化」するのはなぜ? やり…

  • 6

    EVはもうすぐ時代遅れに? 「エンジンのまま完全カー…

  • 7

    孤独を好み、孤独に強い......日本人は「孤独耐性」…

  • 8

    ブッダの言葉に学ぶ「攻撃的にディスってくる相手」…

  • 9

    カミカゼ・ドローンで戦況は一変 米軍「最強」の座…

  • 10

    硬貨大のブラックホールが地球を破壊する

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

投資特集 2021年に始める資産形成 英会話特集 Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メンバーシップ登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら
World Voice

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中

STORIES ARCHIVE

  • 2021年4月
  • 2021年3月
  • 2021年2月
  • 2021年1月
  • 2020年12月
  • 2020年11月