最新記事

ライフスタイル

子供の学校の集まりにのめり込むのは経済的にムダ

2016年9月15日(木)19時23分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

Helen_Field-iStock.

<「子供の教育にも投資という感覚を」と、『共働き夫婦のためのお金持ちの教科書』著者の加谷珪一氏は言う。多忙な共働き家庭にとって、子供の学校関係の集まりにどれだけ関与するかは悩ましい問題だが、経済的に考えることが大切だ。学校はあくまで通過点、人生そのものではない>

 日本で共働き世帯は増加傾向にある。若い女性の専業主婦志向がメディアで取り沙汰されたりもするが、現実には、結婚したカップルの半数以上が共働き夫婦となる。それも「生活のために...」といった、お金にまつわる消極的な理由を挙げる人が少なくない。

 だが、共働きはむしろ「お金を稼ぐのに有利」だと、ポジティブに捉えるべきではないだろうか。本誌ウェブコラム「経済ニュースの文脈を読む」でお馴染みの評論家であり、億単位の資産を運用する個人投資家でもある加谷珪一氏によれば、夫も妻も「富を生み出す資産」であり、夫婦とはいわば「ポートフォリオ(資産の組み合わせ)」なのだ。

 加谷氏は新刊『30年後もお金に困らない! 共働き夫婦のためのお金持ちの教科書』(CCCメディアハウス)で、夫婦という資産が生み出す収益を最大化するためには、合理的に振る舞うことが大切だと指摘。マイホームから、貯蓄と投資、保険、子どもの教育費、親の介護と相続まで、共働き夫婦の「収益性」を上げるのに役立つ57の基礎知識を伝授している。

「夫+妻+夫婦」という3つの財布を持つことを推奨する本書から一部を抜粋し、5回に分けて掲載する。第2回は「No.17 子供が通う学校の集まりは?」から。


『30年後もお金に困らない!
 共働き夫婦のためのお金持ちの教科書』
 加谷珪一 著
 CCCメディアハウス

※第1回:共働きも、お金持ちになりたければ住む場所を選べ

◇ ◇ ◇


●お金持ちになれる人 → ほどほどに参加する
●お金に縁がない人 → どっぷり参加する

 学校の行事や集まりは大事ですが、子供はいつまでも同じ学校に通い続けるわけではありません。学校はあくまで大人になるための通過点であり、人生そのものではないという割り切りが大事です。

 学校関係の集まりに親が過度にのめり込むことは、経済的にも得策ではありませんし、子供にとっても、あまりよい結果をもたらさないでしょう。
tomobataraki160915-2.jpg

『共働き夫婦のためのお金持ちの教科書』より

投資効果を高める二つの方法

 お金持ち体質の人は、子供の教育にも投資という感覚を持ち込みます。

 これは、子供に投資することで、将来子供に稼いでもらって、自分がそこから利益を得ようという意味ではありません。親の投資によって、将来得られる利益は、すべて子供自身が受け取ることになります。つまり、子供の利益を最大化できるのかが、子供への投資における評価ポイントというわけです。

 投資効果を高めるためには、二つの方法があります。ひとつは投資金額を抑えること。もうひとつは投資から得られる利益を最大化することです。

【参考記事】女性の半数が「夫は外、妻は家庭」と思っているのに、一億総活躍をどう実現するのか

 投資の中には、親がどのくらい子供のために時間を割いたのかという部分も含まれることになります。投資効果を高めるためには、親が学校の集まりのために割く時間については、ほどほどにしておいた方がよいという結論になるでしょう。

 一方、将来子供のためになるのだから、親も全力で取り組むべきだという人もいるでしょう。これは、投資から得られる利益を最大化する行為ということになります。投資金額を増やしても、得られるものが多ければ、確かに収支はプラスになります。

 もっとも重要なのは、親ではなく、子供のためになっているのかという視点です。

※第3回:嫁ブロックを突破できない人は起業家の才能ゼロ

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、グリーンランド領有を再主張 「デンマー

ワールド

イラン、サウジなどに米の攻撃制止要請か 米軍基地攻

ワールド

トランプ氏のグリーンランド獲得計画、米国民の支持1

ワールド

通常国会の早期に解散、高市首相が自民・維新に伝達 
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広がる波紋、その「衝撃の価格」とは?
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 4
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 5
    飛行機内で「マナー最悪」の乗客を撮影...SNS投稿が…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 9
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 10
    「普通じゃない...」「凶器だ」飛行機の荷物棚から「…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 5
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 6
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 7
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 8
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 9
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 10
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中