最新記事
トレーニング

「筋トレは朝がいい、30分でいい」総合格闘家がビジネスマンに伝えたいこと

2018年12月21日(金)19時20分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

かつての40歳と言えば初老であり(「初老」はもともと40歳の異称)、そこまででなくとも「中年」と呼ばれて間違いのない年齢だった。だが今では、宮田氏に限らず、イチローや三浦知良など、40代・50代になっても現役で活躍するアスリートが増えている。


極端なことを言えば、あきらめない限り人間の体は死ぬまで何らかの形で成長させていけるのです。30代、40代はまだまだ若いと思ってください。「もう歳だ」などと言ってあきらめてしまうのはいくらなんでも早すぎます。(44ページ)

筋トレがビジネスの成功のカギを握る

若い頃のような体を取り戻すために必要なこと、それが「筋トレ」だ。目指すべきは、アスリートのような均整の取れた体であり、ギリシャ彫刻のような自然な肉体。本書では「チーターのような躍動感あふれた体」とも表現されている。

筋トレによって筋肉が付いてくると、まず、見た目が確実に良くなる。整った体型になればスーツを格好良く着こなすことができるし、それと同時に、精神面では自信が育っていく。トレーニングをすると緊張感がほぐれてリラックスできるので、心に余裕も出てくる。

こうした相乗効果によって、肉体的にも精神的にも健康な体を手に入れることができる。そうなれば、ビジネスの現場で求められる「強さ」が自然と備わり、上司や同僚、取引先との「戦い」を有利に進めることができるのだという。言い換えると、健康体でなければビジネスの世界では勝ち抜けない。

だからこそ、「健康体を維持し、冴えた精神を自ら宿す手段として、筋トレほど効果的なものはない」と宮田氏は主張する。整った健康的な体つきで、自信に満ちあふれ、周囲から抜きん出て活躍できれば、その結果「女性にモテる」ことにもつながるのだろう。

効果を最大限に引き出す「高密度トレーニング」

そうは言っても、ビジネスマンは忙しい。そこで宮田氏が勧めるのが「高密度トレーニング」だ。これは、自分の全力の7割を消耗したら、その時点で、その日のトレーニングをやめる。だが、1セットごとの筋トレは全力で行う、というもの。つまり、短時間だけ全力で行うのだ。

こうすることで、自分の力を100%使い切ってしまうことを避けられ、翌日にトレーニングできる余力を温存できる。反対に、長時間にわたって全力を出し切るような筋トレをすると、きついという印象しか残らず、また、体を壊してしまう危険もある。

どの程度が「高密度」なのかと言えば、腕立て伏せや腹筋などを1セットやって、終わった後に3分ほど休まないと次のセットにいけないくらい、というのが目安だという。それくらいハードなトレーニングであれば、1日に30分も行えば、それだけで十分な運動量になるのだ。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米ボーイング、エミレーツから380億ドルの受注 ド

ワールド

北朝鮮、米韓首脳会談の成果文書に反発 対抗措置示唆

ワールド

エプスタイン文書公開、18日に下院採決 可決ほぼ確

ビジネス

ワインスタイン氏のファンド、テック大手CDS取引で
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国か
  • 3
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地「芦屋・六麓荘」でいま何が起こっているか
  • 4
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    山本由伸が変えた「常識」──メジャーを揺るがせた235…
  • 7
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 8
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 9
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 10
    経営・管理ビザの値上げで、中国人の「日本夢」が消…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 9
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地…
  • 10
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中