日英伊の戦闘機開発事業、新パートナー参加の可能性低下=BAE

7月15日、英防衛大手BAEシステムズの幹部は、英国、イタリア、日本の戦闘機開発プロジェクトに新たな国が加わる可能性は低下していると述べた。写真はウォートンの同社工場に展示されたGCAPのコンセプトモデル(2025年 ロイター/Phil Noble)
[ウォートン(英国) 15日 ロイター] - 英防衛大手BAEシステムズの幹部は15日、英国、イタリア、日本の戦闘機開発プロジェクトに新たな国が加わる可能性は低下していると述べた。同プロジェクトを巡っては、サウジアラビアが4カ国目のパートナーになるのではないかという憶測が長らく出ている。
同社のフューチャー・コンバット・エア・システム事業マネジングディレクター、ハーマン・クラーセン氏は「われわれがこれまで達成してきたペースと現在の状況を踏まえると、日本、イタリア、英国と同じように、中核プログラムに参加することは非常に困難だ。その可能性は常に低下している」と記者団に語った。
英伊日3カ国の次期戦闘機開発プログラム「グローバル戦闘航空プログラム(GCAP)」は2022年に発表され、25年6月に正式に合弁事業が開始された。35年までに次世代ステルス機を生産することを目指している。
クラーセン氏は、新たなパートナーが参加することは可能だが、3カ国の政府による決定事項で、既存の協定を変更することで生じる可能性のある遅延を考慮する必要があると指摘した。
また、新たなパートナーが加わるメリットは、航空機の市場を拡大できることだが、十分な需要があると確信していると述べた。
GCAPはBAE、伊レオナルド、日本の三菱重工業が主導している。