トランプ氏「ベセント氏は次期FRB議長の選択肢」、取り消す発言も

7月15日、 トランプ米大統領(写真)は連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の後任としてベセント財務長官が候補の一人だという考えを示した。メリーランド州のアンドリュース基地で撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)
Andrea Shalal Jasper Ward
[ワシントン 15日 ロイター] - トランプ米大統領は15日、連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の後任としてベセント財務長官が候補になるとの考えを示しつつ、そうならない可能性も示唆した。
ベセント氏が後任候補に入るかどうか尋ねられ、「選択肢の一つだし、非常に優秀だ」と発言。その一方で、「いや、そうじゃない。なぜなら、彼の仕事ぶりを気に入っているからだ」と記者団に語った。
また、金利を引き下げないパウエル氏を数カ月にわたって非難し、辞任を繰り返し求めているトランプ氏は、25億ドルに膨らむFRB本部改修費用が解任に相当する可能性があるとの認識を示した。
パウエル氏の後任として検討されているのはウォーシュ元FRB理事やハセット国家経済会議(NEC)委員長ら。
ベセント氏は15日、ブルームバーグ・サーベイランスのインタビューで、パウエル議長の後任候補を選定する「正式なプロセス」がすでに始まっていると明かし、「素晴らしい候補者が多くいて、どの程度急速に進展するか見てみたい」と語った。