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安倍元首相の国葬、9月実施というタイミング
3つ目は、各国政権の求心力です。現時点では、世界の主要国の多くで政権の「空白」が生じています。中国は秋の党大会まで、次期、つまり第20期の中央政治局常務委員の顔ぶれ、そして総書記を含めた次期政権の人事が決まりません。イギリスもジョンソン辞任を受けた保守党党首の決定は9月までかかります。
そもそも日本の場合、参院選は終わりましたが、内閣改造・党三役人事は難航しそうです。国葬となれば、岸田総理はその中心となって、国内外からあらためて注目を浴びることになります。やはり、人事を断行し、政権基盤を固めてから臨むというのが正道であり、そうなるとやはり9月になるのは仕方がないのかもしれません。
いずれにしても、仮にウクライナ情勢、あるいは世界的な景気後退防止などに関する「弔問外交」が期待されるとして、そのタイミングは最短でも9月中旬以降になると思います。こうした要素を総合すると、9月下旬というタイミングになるということは理解できます。
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