コラム

安倍元首相の国葬、9月実施というタイミング

2022年07月20日(水)13時40分

3つ目は、各国政権の求心力です。現時点では、世界の主要国の多くで政権の「空白」が生じています。中国は秋の党大会まで、次期、つまり第20期の中央政治局常務委員の顔ぶれ、そして総書記を含めた次期政権の人事が決まりません。イギリスもジョンソン辞任を受けた保守党党首の決定は9月までかかります。

そもそも日本の場合、参院選は終わりましたが、内閣改造・党三役人事は難航しそうです。国葬となれば、岸田総理はその中心となって、国内外からあらためて注目を浴びることになります。やはり、人事を断行し、政権基盤を固めてから臨むというのが正道であり、そうなるとやはり9月になるのは仕方がないのかもしれません。

いずれにしても、仮にウクライナ情勢、あるいは世界的な景気後退防止などに関する「弔問外交」が期待されるとして、そのタイミングは最短でも9月中旬以降になると思います。こうした要素を総合すると、9月下旬というタイミングになるということは理解できます。

プロフィール

冷泉彰彦

(れいぜい あきひこ)ニュージャージー州在住。作家・ジャーナリスト。プリンストン日本語学校高等部主任。1959年東京生まれ。東京大学文学部卒業。コロンビア大学大学院修士(日本語教授法)。福武書店(現ベネッセコーポレーション)勤務を経て93年に渡米。

最新刊『自動運転「戦場」ルポ ウーバー、グーグル、日本勢――クルマの近未来』(朝日新書)が7月13日に発売。近著に『アイビーリーグの入り方 アメリカ大学入試の知られざる実態と名門大学の合格基準』(CCCメディアハウス)など。メールマガジンJMM(村上龍編集長)で「FROM911、USAレポート」(www.jmm.co.jp/)を連載中。週刊メルマガ(有料)「冷泉彰彦のプリンストン通信」配信中。

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