- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- アメリカやヨーロッパから「ISIS」への志願者、そ…
アメリカやヨーロッパから「ISIS」への志願者、その背景は?
第三の要素としては、これは要因と言うよりはテロリスト募兵の手段ですが、とにかくSNSなどインターネットの使い方が上手いわけです。インターネットを通じて、敵国の世論を沸騰させたり、反対に恐れさせたりといった世論操作もさることながら、個々の「不満分子」を自分の陣営に引っ張り込むためのコミュニケーション術は洗練されています。
特にプロパガンダ目的での動画の使い方が上手く、アルカイダの場合は、わざわざ解像度の低い動画で「おどろおどろしさ」を出していた気配がありますが、このISISの場合は凄惨なシーンを高精細で撮影・配信することで効果を出しています。
そうした現代ならではの方法で、潜在的な支持者を増やし、そうして狙いを定めたターゲットは、自分たちの仲間に引っ張り込む、そうしたテクニックは相当に巧妙であるようです。そうしたIT利用が「クール」だということから、アメリカの若者の中では、特にイスラム教徒でもないのに「サブカルチャー的な興味」でISISに接近する層もあります。
では、オバマ政権としてはどのようにして、このISISに対抗していこうとしているのでしょうか? この件に関しては、大統領として、当初「まだ戦略が確立していない」という発言を流してしまったことが、今になって大きく叩かれています。とにかく、オバマとしては積極的に行動して、特にクルドの人々などへの人道上の問題を食い止めなくてはならない、政治的にはそうした状況です。
だからと言って、オバマとしては地上軍の派遣というのは、過去の政治的な方針を捨てることになりますし、世論の支持も望めないでしょう。ということは、現状のようなイラク中央政府やクルド勢力への軍事顧問団派遣に空爆を加えるというスキームから外れるのは難しいということになります。
一つの考え方としては、イラク政府、イラン政府、NATOがしっかりと連携をして、その枠組の中でクルドの自治を認めるということ、つまりISISの周囲を外交によって固めることが必要と思います。その次の問題としては、シリアが鍵になりますが、ISISのエネルギーを止めるには、シリアの内戦を終わらせなくてはならないわけで、非常に難題であると同時に注目点です。シリア問題にはロシアも絡んでくるだけにいっそう複雑です。
円安と円高、日本経済に有利なのはどっち? 2025.12.17
サッカーをフットボールと呼ばせたいトランプの執念 2025.12.10
ベネズエラ船撃沈事件に揺れるペンタゴン 2025.12.03
意外にも「友好的」だったトランプ・マムダニ会談 2025.11.26
アメリカの雇用低迷と景気の関係が変化した可能性 2025.11.19
マムダニ新NY市長の左派政策、日本への影響は? 2025.11.12
NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショックの行方は? 2025.11.05
-
人事マネージャー候補/外資系大手オンラインメディア企業
株式会社クリーク・アンド・リバー社
- 東京都
- 年収750万円~950万円
- 正社員
-
外資系証券会社の総務/丸の内でオフィスワーク/平日週5日勤務/年間休日120日
ワークスアイディ株式会社
- 東京都
- 月給25万円~30万円
- 正社員
-
生成AI商材/大手外資系「インサイドセールス「SV候補」」/その他コンサルティング系
ブリッジインターナショナル株式会社
- 東京都
- 年収340万円~450万円
- 正社員
-
警備スタッフ 未経験可 50代以上も活躍・昇進中/外資系企業・データセンター勤務/英語力が活かせる
富士防災警備株式会社
- 東京都
- 月給33万円~45万円
- 正社員






