「財政出動で需要を拡大しろ!」では、日本経済は救えない...単純な需給ギャップ議論を卒業しよう
最悪の場合は不景気と物価高の併存も
最悪の場合、マクロ的には需給ギャップがマイナスで消費が伸びない状態であっても、一部の業種では供給制限から需要を取り込めなくなり、不景気と物価高が併存する状態に陥ってしまう。
経済というのは需要と供給のバランスが取れて初めて成立するものである。日本はバブル崩壊以降、ずっと供給面での問題を抱えており、これがゼロ成長の大きな要因となってきた。
最悪の事態を回避するには、単純な需給ギャップの議論を卒業し、企業のビジネスモデルを高付加価値なものに転換するなど、経済の仕組みそのものを変えていく構造的な施策に目を向ける必要がある。
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