- HOME
- コラム
- Edge of Europe
- 大混乱のスコットランド民族党と独立の行方
大混乱のスコットランド民族党と独立の行方
とはいえ、スコットランド独立の行方やいかに、という最大の問題は、見た目ほどには大きく影響されないだろう。最近の大混乱にもかかわらず、世論調査ではSNPは今もスコットランドで最も支持されている政党だ(リードは20ポイントではなく「たった」10ポイントになったが)。さらに、SNP支持と、スコットランド独立支持が全く同じというわけでもない。SNP支持が揺らいでも独立は強固に支持する場合もあれば、SNPが期待に沿う成果を上げていても独立機運が低下することだってある。
現実は、スコットランド人の多くがイギリスからの独立を望んでおり、その数は若者の間で拡大しているということ。ここ数十年来の傾向であり、最大の旗振り役がへまをしたからといって消えてなくなるものではない。独立は政治的運動であり、特定の個人や政党があおるカルト的思想ではなく、だからこそ独立を求める声はイギリス政治の重要課題であり続けるだろう。
その半面、スコットランド独立は、スタージョン率いる「黄金期」の間に過大評価されていた可能性もある。スコットランドの有権者は14年の住民投票で、僅差ではあるが明らかな過半数で、独立を拒否した。ブレグジット(イギリスのEU離脱)のせいで独立支持がかつてなく高まるのでは、との予想も現実のものにならなかった。
独立支持派の数はユニオニストを上回っているかもしれないが、その差は大きくなく、さらに多くの「態度未定」層は、再度の住民投票による騒動や、ましてや独立がもたらす数年がかりの憲法上の大混乱などは避けたいと思っている。
スコットランド独立の理念は、見た目ほど弱くもなければ、強くもない。
築150年の家に住むと何が起こるのか...ビクトリア朝時代の住宅の窓をめぐる苦労 2025.06.26
住宅足りなすぎ高すぎで買えない問題と、それでも田園地帯をつぶしたくないイギリス人 2025.06.19
英首相邸への放火はロシアの危険な新局面? いや、「原点回帰」だ 2025.06.04
僕とクソダサいマイカップの抱腹絶倒で数奇な運命 2025.05.31
選挙前だけ大衆受けを狙い、当選後は本性を現す...わけではなかったスターマー英首相 2025.05.20
改めて問い直す「ヨーロッパ」とは何か...いま浮上する「本当の問題」とは? 2025.05.08
-
外資系顧客向けシステムエンジニア/システムインテグレータ・ソフトハウス
株式会社リファルケ
- 東京都
- 年収450万円~1,260万円
- 正社員
-
「外資系」ITヘルプデスク「英語:中級以上」/ITコンサルティング
エイラシステム株式会社
- 東京都
- 年収400万円~650万円
- 正社員 / 契約社員
-
経験1年必須/ITコンサル/SE/Sierからコンサルタントへ/外資系プロジェクト有/残業少
株式会社ノースサンド
- 東京都
- 年収500万円~1,600万円
- 正社員
-
外資系サーバー 構成見積支援業務/テレワークあり 外資系サーバー 構成見積支援業務/ITサービス会社/Excel
株式会社スタッフサービス
- 東京都
- 月給23万5,000円~
- 正社員