10月15日は「世界手払いの日」だった。トイレに行った後にきちんと手を洗えば、ある種の伝染病を防げることを知ってもらうためにユニセフが設けたものだ。
もっともアメリカでは、毎日が手洗いの日ともいえる。僕が初めてニューヨークに来たときに驚いたのは――今でも驚くのだが――レストランやバーなどありとあらゆる場所のトイレに、従業員に手を洗うよう促す表示が張られていること(雇用主には手洗いの表示をすることが義務付けられている)。

「そんなこと人に教わらないとダメなの?」というのが僕の感想だ。
最近ノースカロライナ州に出掛けたときに目撃したのは、手を洗うように促すだけではなく、「洗い方」を説明している表示だ。

石鹸を使い、手を乾かす......(洗い方まで教わらなければいけないの?)。
いや、僕は手を洗うことには大賛成だ。ただ、手を洗いましょうというサインは、ほとんど無意味に思える。たいていの人は、恩着せがましいと逆に反抗したくなる。
申し訳ないが、僕の観察では、どんなに丁寧に手の洗い方が説明してあっても、驚くほど多くのアメリカ人の男性が用を足した後、手を洗わずに出て行く。