コラム

「手の洗い方」はトイレの必需品?

2009年10月20日(火)11時43分

 10月15日は「世界手払いの日」だった。トイレに行った後にきちんと手を洗えば、ある種の伝染病を防げることを知ってもらうためにユニセフが設けたものだ。

 もっともアメリカでは、毎日が手洗いの日ともいえる。僕が初めてニューヨークに来たときに驚いたのは――今でも驚くのだが――レストランやバーなどありとあらゆる場所のトイレに、従業員に手を洗うよう促す表示が張られていること(雇用主には手洗いの表示をすることが義務付けられている)。

手洗いの表示

 「そんなこと人に教わらないとダメなの?」というのが僕の感想だ。

 最近ノースカロライナ州に出掛けたときに目撃したのは、手を洗うように促すだけではなく、「洗い方」を説明している表示だ。

洗い方の説明

石鹸を使い、手を乾かす......(洗い方まで教わらなければいけないの?)。

 いや、僕は手を洗うことには大賛成だ。ただ、手を洗いましょうというサインは、ほとんど無意味に思える。たいていの人は、恩着せがましいと逆に反抗したくなる。

 申し訳ないが、僕の観察では、どんなに丁寧に手の洗い方が説明してあっても、驚くほど多くのアメリカ人の男性が用を足した後、手を洗わずに出て行く。

プロフィール

コリン・ジョイス

フリージャーナリスト。1970年、イギリス生まれ。92年に来日し、神戸と東京で暮らす。ニューズウィーク日本版記者、英デイリー・テレグラフ紙東京支局長を経て、フリーに。日本、ニューヨークでの滞在を経て2010年、16年ぶりに故郷イングランドに帰国。フリーランスのジャーナリストとしてイングランドのエセックスを拠点に活動する。ビールとサッカーをこよなく愛す。著書に『「ニッポン社会」入門――英国人記者の抱腹レポート』(NHK生活人新書)、『新「ニッポン社会」入門--英国人、日本で再び発見する』(三賢社)、『マインド・ザ・ギャップ! 日本とイギリスの〈すきま〉』(NHK出版新書)、『なぜオックスフォードが世界一の大学なのか』(三賢社)など。

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