米南部と中西部の共和党系3州がワシントンに州兵派遣へ、市長は猛反発

8月16日、米南部ウェストバージニア、サウスカロライナと中西部オハイオの3州は16日、トランプ政権の要請に基づいて首都ワシントンに州兵を派遣すると発表した。写真は15日、米首都ワシントンの地下鉄駅を走る連邦捜査局(FBI)のメンバーら(2025年 ロイター/Jose Luis Gonzalez)
AJ Vicens
[16日 ロイター] - 米南部ウェストバージニア、サウスカロライナと中西部オハイオの3州は16日、トランプ政権の要請に基づいて首都ワシントンに州兵を派遣すると発表した。いずれの州も与党共和党が知事を務めている。
トランプ大統領は11日、ワシントン市内の治安維持やホームレス問題の緊急対策として州兵投入を表明した。
ただ3州の州兵派遣発表後、ワシントンのバウザー市長(民主党)はX(旧ツイッター)に「米国の国土で米国市民を取り締まる兵士は米国人ではない」と投稿して強く反発。またワシントンのシュワルブ司法長官は、連邦政府が警察の指揮権を掌握するのは違法だと提訴している。
ウェストバージニアのモリシー知事の事務所は声明で、公共の安全と地域間協力の意思を示すためにワシントンに300-400人の州兵を派遣すると述べた。
サウスカロライナのマクマスター知事は、国防総省の要請に応じて200人の州兵を送る意向。オハイオのデワイン知事は、数日中に150人を派遣すると明らかにした。
ホワイトハウス高官の1人は16日、連邦資産を守り、法執行担当者の任務遂行における安全な環境を創出し、犯罪抑止効果を提供するために、より多くの州兵をワシントンに派遣することを今後要請する考えを示した。