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米司法省、加州トラック排ガス規制の阻止求め提訴

2025年08月18日(月)08時42分

 8月15日、米司法省は、トランプ米大統領がカリフォルニア州の厳格な自動車関連規制は無効だと宣言したのを受け、この規制の適用の阻止を求めて同州を提訴したと発表した。カリフォルニア州ロデオで2022年12月撮影(2025年 ロイター/Brittany Hosea-Small)

Jonathan Stempel Bhargav Acharya

[15日 ロイター] - 米司法省は15日、トランプ米大統領がカリフォルニア州の厳格な自動車関連規制は無効だと宣言したのを受け、この規制の適用の阻止を求めて同州を提訴したと発表した。

訴状によると、司法省はカリフォルニア州の大気資源局(CARB)が定めた商用トラックとエンジンに関するさまざまな排ガス規制よりも連邦法が優先されると主張。その上で「この連邦法への違反継続を阻止しなければならない」とコメントした。

阻止を求めた対象には、トラックメーカーに排ガス規制要件を満たす柔軟性を与えつつも排ガス削減目標を達成することを目指してCARBが大手トラックメーカーなどと2023年に結んだプログラム「クリーン・トラック・パートナーシップ」も含まれている。

自動車メーカーがカリフォルニア州の排ガス基準に準拠しなければCARBは州内での自動車販売を許可しないと説明していると連邦議会下院の委員会が最近表明したのを受け、司法省は訴訟を提訴に踏み切った。

CARBはコメントを拒否し、カリフォルニア州のニューサム知事(民主党)の事務所はコメント要請に即座にが応じなかった。

カリフォルニア州の排ガス規制の差し止める訴訟は、大手商用車メーカーのドイツのダイムラー・トラックとスウェーデンのボルボ・トラック、米パッカー、インターナショナル・モーターズ(旧ナビスター)の4社が今月11日に州都サクラメントの連邦裁判所に起こした。

米自由企業商工会議所も昨年12月、中西部イリノイ州ロックフォードの裁判所に同様の訴訟を起こしている。

ロイター
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