パキスタンの豪雨、死者少なくとも337人に 行方不明者も

パキスタン北部の山岳地帯では2日間にわたって豪雨が続き、国家防災管理庁によると、17日朝の時点で死者が少なくとも337人に上っている。カイバル・パクトゥンクワ州ブネルで撮影(2025年 ロイター/Akhtar Soomro)
Akhtar Soomro Saeed Shah
[ベイショナイ・カレイ(パキスタン) 17日 ロイター] - パキスタン北部の山岳地帯では2日間にわたって豪雨が続き、国家防災管理庁によると、17日朝の時点で死者が少なくとも337人に上っている。
首都イスラマバードから車で3時間半の北西部カイバル・パクトゥンクワ州ブネルでは207人が死亡し、行方不明者も出ている。
当局によると、ブネルは狭い地域で1時間以内に100ミリ以上の雨が降る現象に見舞われた。
地球温暖化によって毎年のモンスーンのパターンが変化し、通常の経路から100キロほど西に移動しているという。
当局はパキスタン全土で9月上旬までさらなる大雨が予想されると述べた。
17日にブネルを訪問したカイバル・パクトゥンクワ州のアリ・アミン・ガンダプール首相は、インフラの再建、被災者への補償を実施し、危険な場所に住む人々をより安全な場所に移動させると表明した。
人里離れたベイショナイ・カレイ村では地元住民ががれきを撤去する重機を待っていた。
この村では全部で30軒ほどの家が失われ、約40人の遺体が発見されたという。