米、ウクライナへの安全保証に関与も 18日の首脳会談で協議へ

8月17日、ルビオ米国務長官は、ウクライナのゼレンスキー大統領に提示される安全の保証に米国が関与する可能性があると述べた。アラスカ州アンカレッジで15日撮影(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)
Trevor Hunnicutt David Ljunggren
[17日 ロイター] - ルビオ米国務長官は17日、ウクライナのゼレンスキー大統領に提示される安全の保証に米国が関与する可能性があると述べた。
15日の米ロ首脳会談を受け、18日にはワシントンで米ウクライナ首脳会談が開催される。会談には英仏独など欧州主要国の首脳も参加する。
ルビオ長官はFOXニュースの番組で「(トランプ)大統領が米国の安全保証へのコミットメントを表明するなら、それは非常に大きな動きとなる」とし、「大統領がいかに平和を強く望み、どれほど重視しているかが分かる。そうした譲歩をいとわないということだ」と述べ、18日に協議を行うとの見方を示した。
トランプ氏は17日、「ロシアに関して大きな進展」とソーシャルメディアに投稿したが、詳細は明らかにしなかった。
ルビオ氏は、米当局者が16日に欧州の当局者らとウクライナの安全の保証について協議したと明かし、最終的には和平合意の一部としてロシアに提示できる内容を詰めることが目的だと述べた。
また、米ロ首脳会談では、ウクライナの国境線や軍事同盟、安全の保証などの主要課題が絞り込まれたと述べた。
ウィットコフ中東担当特使も17日、CNNの番組で「われわれは米国が北大西洋条約機構(NATO)条約第5条のような保護を提供できるという譲歩を得られた」と述べ、ウクライナがNATO加盟を求める代わりになると示唆した。