コラム

アメリカが「ロシア化」3つのパワーを解放し、世界をリードし続ける

2025年01月29日(水)14時38分

つい先日、イーロン・マスクはドイツのAfDの党首とXのスペースで会談して話題になった。

ドイツで極右政党が躍進すればドイツの修正民主主義化は進む。さらにEUを脱退するようなことになればEUは瓦解し、EUの持っているパワーは失われ、相対的に非民主主義化したアメリカの影響力が増す。


バラエティ豊富な修正民主主義

ただ、修正民主主義といっても、それぞれの国でかなり異なる。アメリカが推進してきた民主主義はある意味画一的で価値観の押しつけが強かった、各国の文化に合わせたアレンジができる修正民主主義は自由度が高い。

アメリカが修正民主主義化した時、日本の修正民主主義化も避けられないかもしれない。その姿はいまだ見えていない。

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プロフィール

一田和樹

複数のIT企業の経営にたずさわった後、2011年にカナダの永住権を取得しバンクーバーに移住。同時に小説家としてデビュー。リアルに起こり得るサイバー犯罪をテーマにした小説とネット世論操作に関する著作や評論を多数発表している。『原発サイバートラップ』(集英社)『天才ハッカー安部響子と五分間の相棒』(集英社)『フェイクニュース 新しい戦略的戦争兵器』(角川新書)『ネット世論操作とデジタル影響工作』(共著、原書房)など著作多数。X(旧ツイッター)。明治大学サイバーセキュリティ研究所客員研究員。新領域安全保障研究所。

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