トランプ大統領、ハーバード大との和解示唆 来週中にも「合意」発表

トランプ米大統領は２０日、留学生の受け入れ停止などで圧力を強めてきたハーバード大学と協議を進めているとし、来週にも合意を発表する可能性があると明らかにした。写真は５月２３日、マサチューセッツ州ケンブリッジのハーバード大学で撮影（２０２５年　ロイター /Faith Ninivaggi）

[ボストン ２０日 ロイター] - トランプ米大統領は２０日、留学生の受け入れ停止などで圧力を強めてきたハーバード大学と協議を進めているとし、来週にも合意を発表する可能性があると明らかにした。

トランプ氏は自身のソーシャルメディア（ＳＮＳ）に投稿し、「現在議論されている内容で和解が成立すれば、それは歴史的なことであり、わが国にとって非常に良いことだ」とした。

トランプ大統領は、反ユダヤ主義への対策を取っていないなどとしてハーバード大への助成金を打ち切るとともに、留学生の受け入れに必要な許可を取り消した。同大は即座に提訴し、連邦地裁は効力の一時差し止めを命じた。さらにマサチューセッツ州の連邦地裁が２０日、審理中は政権の措置を差し止める命令を出した。

ハーバード大学のコメントは得られていない。一方、同大はマサチューセッツ州連邦地裁の判断を歓迎する声明を発表し、「ハーバード大学の権利、そして学生と学者の権利を守り続ける」とした。