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学生時代から政治に興味...安野貴博がいま政治の道を選んだ理由とその勝算 「やりたかったことにテクノロジーが追いついてきた」
フィクサー的な立場ではなく政治家になる道を選んだ理由
茜 少し振り返りたいのですが、去年の7月に都知事選があって、その時に使った「AIあんの」などのソースを公開して誰でも使えるようにしたり、その後も選挙特番に協力したりされました。
2025年1月には「デジタル民主主義2030」についての記者会見をされました。そこで、さらにデジタル技術で政治や行政に民意を反映させられるよう実証実験を進めていく、協働する自治体や政党を募集していると話されているのを見て、私は安野さんって今後は中立的な立場として活動し、色々なツールを提供していって、ゆくゆくは例えば(民間出身の)デジタル大臣みたいな形で行政からデジタル民主主義を目指すのかな、なんて思っていたんです。
でも実際は国会議員に立候補されたということで、なぜ自分自身が政治家になる道をここで選ばれたんですか。
安野 そうですね。外部からお手伝いするみたいなことも色々やってはいたのですが、やっぱりそれで変えられる幅って相当に少ないなと思ったっていうのが1つありますね。つまり、意思決定するっていうことが多分一番のボトルネックになっていて、その時に外部業者として入ってもなかなかそこに影響を及ぼせないな、というのが私の見立てでした。
一方で、国会議員の方々に話を聞くと、議員は議員の言うことは結構よく聞くようなんです。議員じゃない人の言うことはあまりよく聞かないという、ある種の権力勾配というか、そういうものあるなと思っています。これは別に議員だけが特殊ではなくて、弁護士とか医師とかの産業でも全く同じ構造があります。
例えばリーガルテックと呼ばれるスタートアップの領域、「法務 ✕ IT」の領域がありますけれど、社長は全員弁護士の方なんですよね。ならばプラクティカルに何か変えていくためには、自分もしっかりと議員になる必要あるなと。永田町を変えるには永田町に入るしかないだろうと改めて思ったということです。
また、おっしゃっていたところで言うと、それを目指すべきなのかどうかは議論があるとして、例えばデジタル大臣みたいなところを目指そうとした時に、今、日本で民間登用の大臣っていないわけですよね。
過去には竹中平蔵さんなどがいましたけれども、かなり特殊なケースだったと思っています。なので、現実的に一番近い道は、実際に自分も議員になることなんだろうなと思いますね。
学生時代から政治に興味?
茜 それから、これはちょっと昔の話になってしまうのですが、安野さんはAI研究とか起業家育成で著名な(東京大学工学部の)松尾研のご出身ですが、松尾研では国会の議事録のデータ解析をしていて、国会議員の発言の可視化をやっていらっしゃったと伺っています。それは20歳とか21歳とかの時の話ですよね。
安野 よくご存知ですね。2012年ぐらいなので、13年前のことですね。
茜 その頃から政治に興味があったのですか?
安野 ある意味では、あったということだと思います。世の中の色々な仕組みの中で、一番大きなシステムとしての政治システムというのがあると思うので、そこに対する興味は昔からありました。
それで、当時できることと言えば国会の議事録データを持ってきて、今ほど賢くはない機械学習、AIの枠組みを使って何か知見を得るっていうことだけだったんですけれど、2025年の今なら遥かにもっとたくさんのことができるようになってきているので、そこら辺の興味関心っていう意味では通底していますよね。
茜 当時は、政治とか国会とかに興味がある若者って、しかも安野さんは理系でしたから、珍しかったのではないかなと思うのですが。
安野 これは、意外と当時から(そういう若者が)いたんです。00年代くらいから、例えば「ガバメント2.0*」という言葉がオバマ政権下で話題になっていたりしていたんですよね。
*ガバメント2.0:政府が主導ですべてを行うのではなく、データとプラットフォームを公開することで、市民や民間と共創することを目指すガバナンスモデル
日本では、例えば鈴木健さんが『なめらかな社会とその敵』(勁草書房)、東浩紀さんが『一般意志2.0』(講談社)という本を書かれたりで、テクノロジーを使って今の民主主義をどういう風にアップデートできるんだろうかという議論が結構たくさんあった時期だったんです。
ただ一方で、当時はテクノロジー面が全然追いついてない。今みたいにAIがあるわけでもないですし、ある意味、理論でした。2025年の今、実装の方に移って行ける時期になってきているなと思っています。まさにそういった2000年代に色々盛り上がっていた様々な理論の中で、どういうことが実際にはできるんだろうかっていう、そのチャレンジがやっとできる状態になってきたかなと思っています。
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