最新記事
ベネズエラ

マドゥロ拘束作戦で暗躍した偵察機「RQ-170」...米空軍も口を閉ざすステルス無人機の正体

What Is the RQ-170 Sentinel? CIA Stealth Drone May Have Helped Catch Maduro

2026年1月6日(火)17時55分
アミラ・エルフェッキ
マドゥロとトランプ

マドゥロの拘束のために、多くの航空機が投入された Shutterstock AI-shutterstock

<15年以上も極秘とされてきた無人偵察機が、プエルトリコに帰還する姿が地元住民に撮影された>

1月3日未明、アメリカは「絶対的決意」と名付けられた軍事作戦をベネズエラで展開。ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領とその妻シリア・フローレスの拘束に成功した。

【動画】奇跡的にとらえられた、ベネズエラからプエルトリコに帰投する無人偵察機RQ-170

この作戦では、カリブ海地域の空軍基地を拠点に、先進的な航空機が前例のない規模で展開された。中でも、米空軍が厳重に運用状況などを秘匿している無人偵察機RQ-170センチネル・ステルスドローンが作戦に関与したと見られている(ただし、RQ-170が同作戦を支援したという公式発表はない)。

本誌は米国防総省にコメントを求めている。


RQ-170は、敵対空域での情報収集・監視・偵察任務を遂行するために米空軍向けに開発された。1枚主翼のみで構成された全翼型であるため、レーダーに映りにくい。同機はネバダ州クリーチ空軍基地の第432航空団および同州トノパーに所在する第30偵察飛行隊により運用されている。

作戦終了後、RQ-170がプエルトリコの米軍基地に帰還する様子が地元住民に目撃されている。防衛関連のニュースサイト「ザ・ウォー・ゾーン」によると、これは非常に珍しいことだという。

同サイトの副編集長、ジョセフ・トレビシックも「空軍がRQ-170の存在を正式に認めたのは15年以上前のことだが、現在に至るまでセンチネル部隊の詳細について、今もほとんど口を開かない。これまでに判明している同機の運用実態は、ベネズエラで展開された作戦内容と完全に合致している」とした。

また、米空軍南方司令部が公開した写真には、軍関係者の所属部隊を示すパッチが写っており、同サイトは、RQ-170 センチネルが昨年12月からラテンアメリカに展開していたことを示唆していると報じている。

日本企業
スパイス企業の新戦略...エスビー食品が挑む「食のアップサイクル」とは?
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米軍がホルムズ海峡封鎖へ、イランは交渉に戻る見通し

ワールド

ロシア・ウクライナ復活祭停戦、発効数時間で双方が違

ワールド

米イラン協議決裂、核・ホルムズ海峡で溝埋まらず 停

ワールド

中国、台湾向け観光規制緩和など新措置 野党党首訪中
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    新しいアメリカンドリームは「国外移住」...5人に1人が海外を希望する時代
  • 2
    【銘柄】イラン情勢で「任天堂」が急落 不確実な相場で人気の優良株から売られる落とし穴
  • 3
    健康を守るはずのサプリが癌細胞を助ける? 思いがけない副作用に研究者が警鐘
  • 4
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国…
  • 5
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 6
    中国が恐れる「経済ドミノ」
  • 7
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 8
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 9
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 10
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 4
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 5
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 6
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 7
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 8
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国…
  • 9
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 10
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収され…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 10
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中