最新記事

環境

コロナが迫るサステナブルへの転換「2020年は大変革の始まった年として記憶されるだろう」

RESPONSIBILITY OR RUIN

2020年8月7日(金)13時10分
ヨシュカ・フィッシャー(元ドイツ外相)

私たちは責任と勇気を持って「大転換」に乗り出すのか。それとも、終末の時に現れる『ヨハネの黙示録』の四騎士がやって来るのを待つだけなのか。最初の騎士は新型コロナと共に既に姿を現している。

この節目に多くの疑問が湧いてくる。例えば、人工知能(AI)や量子コンピューターは何のためにあるのか。これらを使えば、洗練された戦争の道具や消費者向けツールを開発できると思いたくなる。だが私たちが本当に必要としているのは、公衆衛生を改善し、生物が生きるのに適した気候を維持するためのシステム分析だ。

コロナ危機には、もう1つ無視できない副産物がある。アメリカと中国が世界の覇権をめぐって対立を強めているが、今後はどのような世界が待っているのか。これまでと同じく、国家の強さは主に軍事面の優位性で決まるのか、それとも、全く違うものと結び付けられるのか。

この超大国間の競争に身を委ねないのなら、ヨーロッパ諸国には意外な役回りが回ってくることになる。社会が共同で責任を負うとはいかなることか、人類に模範を示すという使命だ。

©Project Syndicate

<2020年8月11日/18日号掲載>

【関連記事】「気候変動が続くなら子どもは生まない」と抗議し始めた若者たち
【関連記事】「気候変動は社会的転換点に突入した」

【話題の記事】
2050年人類滅亡!? 豪シンクタンクの衝撃的な未来予測
異例の熱波と水不足が続くインドで、女性が水を飲まない理由が悲しすぎる
中国は「第三次大戦を準備している」
ヌード写真にドキュメントされた現代中国の価値観

2020081118issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
楽天ブックスに飛びます

2020年8月11日/18日号(8月4日発売)は「人生を変えた55冊」特集。「自粛」の夏休みは読書のチャンス。SFから古典、ビジネス書まで、11人が価値観を揺さぶられた5冊を紹介する。加藤シゲアキ/劉慈欣/ROLAND/エディー・ジョーンズ/壇蜜/ウスビ・サコ/中満泉ほか

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国こそが「真の脅威」、台湾が中国外相のミュンヘン

ワールド

米中「デカップリング論」に警鐘、中国外相がミュンヘ

ビジネス

ウォルマート決算や経済指標に注目、「AIの負の影響

ワールド

ドバイ港湾DPワールドのトップ辞任、「エプスタイン
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発される中国のスパイ、今度はギリシャで御用
  • 2
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」でソフトウェア株総崩れの中、投資マネーの新潮流は?
  • 3
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活動する動画に世界中のネット民から賞賛の声
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    それで街を歩いて大丈夫? 米モデル、「目のやり場に…
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 8
    川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に─…
  • 9
    【インタビュー】「4回転の神」イリヤ・マリニンが語…
  • 10
    機内の通路を這い回る男性客...閉ざされた空間での「…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 6
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
  • 7
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 8
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 9
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」で…
  • 10
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中