最新記事

パンデミック

新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(28日現在)

2020年5月28日(木)10時00分

■欧州委、7500億ユーロのコロナ復興基金案 3分の2を補助金で

欧州連合(EU)の欧州委員会は27日、新型コロナウイルスの流行で打撃を受けた域内経済への支援策として7500億ユーロの復興基金案を公表した。市場から調達する資金を融資や補助金として提供する。

■仏英伊ベルギー、抗マラリア薬の使用や試験停止 新型コロナ治療で

フランスやイタリア、英国、ベルギーで、新型コロナウイルス感染症治療で抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」の使用停止に向けた動きが強まっている。

■インタビュー:新型コロナ受け「母艦型」オフィスへ移行 ロンドンは尚早=英金融街

ロンドンの金融街カナリーワーフの戦略マネジングディレクター、ハワード・ドーバー氏は27日、新型コロナウイルスの危機を受け、職場が複数の箇所で働く従業員の基地の役割を果たす「母艦型」オフィスへ移行していると述べた。ただロンドンなどの巨大都市がなくなるというには時期尚早との見方を示した。

■独ルフトハンザ、救済案巡るEU提示条件を監査役会が拒否

ドイツ航空大手ルフトハンザは27日、独政府と合意した90億ユーロ(98億ドル)規模の救済案を巡り、監査役会が欧州連合(EU)から課された条件を拒否したと発表した。

■米経済、下期に力強く回復 不確実性は高い=NY連銀総裁

米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は27日、米経済は5月、もしくは6月に底入れし、今年下半期には力強く回復するとの見方を示した。ただ先行き不透明感は高いとし、連邦準備理事会(FRB)はさまざまなシナリオを検証しているとした。

■各国中銀は「できるだけ早く」出口戦略策定を、BISトップ要請

世界の中央銀行でつくる国際決済銀行(BIS)のカルステンス総支配人は27日、世界的な高債務に対処するため、積極的な措置からの出口戦略を「できるだけ早く」策定し、金融政策の正常化に取り組まなければならないとの見方を示した。

■ドイツ首相、コロナ流行「始まったばかり」 地方の責任重大

ドイツのメルケル首相は27日、新型コロナウイルスの流行は始まったばかりで、対応を巡って地方の責任が増しているという考えを示した。

■米ノババックス、コロナワクチン製造増強 チェコの施設買収

米バイオテクノロジー企業のノババックスは27日、新型コロナウイルスワクチン候補の製造能力増強に向け、東欧チェコにある製造施設を1億6700万ドルで買収すると発表した。

■スイス、コロナ制限さらに緩和 300人以下の集会や一部出入国許可

スイスは27日、イタリアを除く近隣諸国との国境封鎖を解除し、規模の大きな集会を解禁する方針を明らかにした。新型コロナウイルス感染状況が改善の兆しを示す中、ウイルス感染抑制策をさらに緩和する。

■労働市場へのコロナ打撃、南北アメリカが最大=ILO報告書

国際労働機関(ILO)は27日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)により4月から6月の間に世界中で3億500万人が失業すると試算し、そのうち南北米大陸の打撃が最も大きいとの見方を示した。


【関連記事】
・コウモリコロナウイルス研究への助成中止、政治の気まぐれ介入に科学者は猛反発
・新型コロナ対策追加に伴う第2次補正予算案のまとめ
・経済再開が早過ぎた?パーティーに湧くアメリカ
・新型コロナの死亡率はなぜか人種により異なっている

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:高級品業界が頼る中東富裕層、地政学リスク

ワールド

トランプ氏、イラン制裁解除計画を撤回 必要なら再爆

ワールド

トランプ氏、金利1%に引き下げ希望 「パウエル議長

ワールド

トランプ氏「北朝鮮問題は解決可能」、金正恩氏と良好
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本のCEO
特集:世界が尊敬する日本のCEO
2025年7月 1日号(6/24発売)

不屈のIT投資家、観光ニッポンの牽引役、アパレルの覇者......その哲学と発想と行動力で輝く日本の経営者たち

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門家が語る戦略爆撃機の「内側」と「実力」
  • 2
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 3
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急所」とは
  • 4
    富裕層が「流出する国」、中国を抜いた1位は...「金…
  • 5
    ロシア人にとっての「最大の敵国」、意外な1位は? …
  • 6
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 7
    韓国が「養子輸出大国だった」という不都合すぎる事…
  • 8
    伊藤博文を暗殺した安重根が主人公の『ハルビン』は…
  • 9
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 10
    【クイズ】北大で国内初確認か...世界で最も危険な植…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の「緊迫映像」
  • 3
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々と撤退へ
  • 4
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 5
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 6
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 7
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 8
    飛行機内で「最悪の行為」をしている女性客...「あり…
  • 9
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 10
    サブリナ・カーペンター、扇情的な衣装で「男性に奉…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 6
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 7
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 8
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 9
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 10
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中