新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(28日現在)
■欧州委、7500億ユーロのコロナ復興基金案 3分の2を補助金で
欧州連合(EU)の欧州委員会は27日、新型コロナウイルスの流行で打撃を受けた域内経済への支援策として7500億ユーロの復興基金案を公表した。市場から調達する資金を融資や補助金として提供する。
■仏英伊ベルギー、抗マラリア薬の使用や試験停止 新型コロナ治療で
フランスやイタリア、英国、ベルギーで、新型コロナウイルス感染症治療で抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」の使用停止に向けた動きが強まっている。
■インタビュー:新型コロナ受け「母艦型」オフィスへ移行 ロンドンは尚早=英金融街
ロンドンの金融街カナリーワーフの戦略マネジングディレクター、ハワード・ドーバー氏は27日、新型コロナウイルスの危機を受け、職場が複数の箇所で働く従業員の基地の役割を果たす「母艦型」オフィスへ移行していると述べた。ただロンドンなどの巨大都市がなくなるというには時期尚早との見方を示した。
■独ルフトハンザ、救済案巡るEU提示条件を監査役会が拒否
ドイツ航空大手ルフトハンザは27日、独政府と合意した90億ユーロ(98億ドル)規模の救済案を巡り、監査役会が欧州連合(EU)から課された条件を拒否したと発表した。
■米経済、下期に力強く回復 不確実性は高い=NY連銀総裁
米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は27日、米経済は5月、もしくは6月に底入れし、今年下半期には力強く回復するとの見方を示した。ただ先行き不透明感は高いとし、連邦準備理事会(FRB)はさまざまなシナリオを検証しているとした。
■各国中銀は「できるだけ早く」出口戦略策定を、BISトップ要請
世界の中央銀行でつくる国際決済銀行(BIS)のカルステンス総支配人は27日、世界的な高債務に対処するため、積極的な措置からの出口戦略を「できるだけ早く」策定し、金融政策の正常化に取り組まなければならないとの見方を示した。
■ドイツ首相、コロナ流行「始まったばかり」 地方の責任重大
ドイツのメルケル首相は27日、新型コロナウイルスの流行は始まったばかりで、対応を巡って地方の責任が増しているという考えを示した。
■米ノババックス、コロナワクチン製造増強 チェコの施設買収
米バイオテクノロジー企業のノババックスは27日、新型コロナウイルスワクチン候補の製造能力増強に向け、東欧チェコにある製造施設を1億6700万ドルで買収すると発表した。
■スイス、コロナ制限さらに緩和 300人以下の集会や一部出入国許可
スイスは27日、イタリアを除く近隣諸国との国境封鎖を解除し、規模の大きな集会を解禁する方針を明らかにした。新型コロナウイルス感染状況が改善の兆しを示す中、ウイルス感染抑制策をさらに緩和する。
■労働市場へのコロナ打撃、南北アメリカが最大=ILO報告書
国際労働機関(ILO)は27日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)により4月から6月の間に世界中で3億500万人が失業すると試算し、そのうち南北米大陸の打撃が最も大きいとの見方を示した。
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