最新記事
デンマーク

日本も他人事じゃない? デジタル先進国デンマークが「手紙配達」をやめた理由

Post Will No Longer Be Delivered to 6 Million People

2026年1月5日(月)15時30分
アマンダ・グリーンウッド
デンマークの赤い郵便ポスト

1500基の郵便ポストが撤去される FRANCIS DEANーCORBIS/GETTY IMAGES

<長く続いた「投函」の風景が変わる。配送の分担が進むなかで、郵便の役割はどこへ向かうのか?>

デンマークの国営郵便ポストノルドが、2025年12月30日をもって手紙の配達サービスを終了した。

デジタル化の急速な進展を背景に、同社の手紙の取扱量は00年から90%以上減少していた。小包の配送サービスは今後も継続されるが、400年間続いた郵便の伝統が幕を下ろすのに伴い、街角の赤い郵便ポスト1500基が撤去され、1500人以上の雇用が削減される見込みだ。


デンマーク政府の関係者は、配達サービスの終了は「感情的な意味合い」が大きく、実務上の影響はないとしている。

実際、今後も民間宅配業者ダオを通じて国内で手紙を送ることは可能だが、利用者はダオの店舗に出向いて投函するか、追加料金を払い集荷を依頼する必要がある。

首都コペンハーゲンにあるエニグマ郵便・電気通信・通信博物館のマグヌス・レストフテ館長は「物理的な郵便に戻るのは難しい」と語る。「デンマークは世界有数のデジタル化先進国なのだから」

【関連記事】
「平和の国」がいま武装する理由──デンマーク首相フレデリクセン、激動の世界を語る【本誌独占インタビュー】
デンマーク首相、トランプのグリーンランド編入意欲に反発...「議論に全く意味がない」
アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測

ニューズウィーク日本版 AI兵士の新しい戦争
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年1月13号(1月6日発売)は「AI兵士の新しい戦争」特集。ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


日本
【イベント】国税庁が浅草で「伝統的酒造り」ユネスコ無形文化遺産登録1周年記念イベントを開催。インバウンド客も魅了し、試飲体験も盛況!
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米自動車販売、25年は環境激変でも2.4%増 26

ビジネス

日経平均は続伸で寄り付く、米株高を好感 TOPIX

ワールド

アムステルダム、大雪で航空700便欠航 パリも運航

ビジネス

米シェブロン、ベネズエラに従業員呼び戻す 原油輸出
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...強さを解放する鍵は「緊張」にあった
  • 3
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめる「腸を守る」3つの習慣とは?
  • 4
    スペイン首相、アメリカのベネズエラ攻撃を「国際法…
  • 5
    野菜売り場は「必ず入り口付近」のスーパーマーケッ…
  • 6
    「見ないで!」お風呂に閉じこもる姉妹...警告を無視…
  • 7
    ベネズエラ攻撃、独裁者拘束、同国を「運営」表明...…
  • 8
    顔も位置もDNAも把握される――米国で現実化する「SF級…
  • 9
    中国生成AIの限界...ディープシーク後に見えた米中の…
  • 10
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 1
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめる「腸を守る」3つの習慣とは?
  • 2
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチン、その先は袋小路か
  • 3
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙」は抑止かそれとも無能?
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 7
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 10
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中