新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(28日現在)
■独、G7サミットの対面参加まだ未定 英は米と緊密に連絡
ドイツのメルケル首相の報道官は27日、米国で開催予定の主要7カ国首脳会議(G7サミット)について、対面形式で参加するかまだ分からないとし、新型コロナウイルスの動向次第と表明した。
■EU、コロナワクチン・治療薬開発に77億ユーロ振り向け
欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は27日、新型コロナウイルスに対するワクチンや治療薬の開発のほか、医療保健サービス提供に必要な向こう4年間分の資金確保に向け、金融市場から77億ユーロ(84億9000万ドル)を調達する計画を発表した。域外への依存度低下も目指す。
■格下げリスクのある発行体数が過去最高に、新型コロナで=S&P
S&Pグローバルの分析によると、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)により、信用格付けに引き下げリスクがある国や企業の数が過去最高に達した。
■スウェーデン中銀、回復局面ではマイナス金利の可能性=副総裁
スウェーデン中央銀行のセシリア・スキングスレー副総裁は27日、新型コロナウイルスで打撃を受けた国内経済の回復を支援するため、利下げしてマイナス金利に回帰する可能性があるとの見解を示した。
■英の雇用助成金給付対象、840万人に急拡大=財務相
英国のスナク財務相によると、新型コロナウイルス感染拡大の影響で一時帰休となった労働者のための雇用助成金の給付対象は、先週から40万人増え、840万人程度になっている。
■H&M、ストックホルム本社の従業員が7月に職場復帰
スウェーデンのファストファッション大手へネス・アンド・マウリッツ(H&M) は27日、新型コロナウイルスの感染拡大により休業を要請していたストックホルム本社の従業員2500人が、7月に職場復帰すると発表した。
■EXCLUSIVE-米のアフガン駐留部隊縮小、計画を大幅前倒しで達成=当局者
米とNATO軍の当局者によると、アフガニスタンに駐留する米軍の規模を8600人程度に縮小するとの目標が、6月上旬までに達成される見込みとなった。当局者の1人によると、新型コロナウイルス感染拡大を懸念し、予定よりも早く撤退を進めていたという。
■テスラ、北米でEV価格を最大6%引き下げ 中国でも
米電気自動車(EV)大手のテスラは、数週間にわたるロックダウン(都市封鎖)で自動車需要が落ち込んだことを受けて、北米でのEV価格を最大6%引き下げた。

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