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冷凍保存で人間は不死身になれる?

2018年3月27日(火)18時00分
ゾルタン・イストゥバン

世界に人体冷凍保存を認める政策や法律は少なく、この判断は貴重な判例となった。カナダの一部やフランスでは人体冷凍保存は違法とされ、本人ではなく国が体についての権利を持つことになっている。

寿命延長に取り組むバイオテクノロジー企業シエラ・サイエンシズの社長で、人体冷凍保存を支持する生物学者ビル・アンドルーズは「21世紀の今、もっと長く生きたいと願う人々のために、人体冷凍保存が盛んになるよう法体系を整備する必要がある」と言う。

アルコー寿命延長財団によれば、人体冷凍保存には最低20万ドルかかる。莫大な金を投じて冷凍保存する意義があるのか、死者が再び生き返る日が本当に来るのかは誰にも分からない。

だが冷凍保存をするかどうかに限らず、自分の体について患者本人が決定権を持つことは重要だろう。冷凍保存はもう一度生きるチャンスを与えてくれるかもしれないのだから。

<本誌2018年3月6日号「特集:禁断の医療」から転載>

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