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イスラエル、シリア首都のダマスカスを空爆...アメリカは「戦闘まもなく停止」と表明するが

2025年7月17日(木)08時50分
空爆後のダマスカス

イスラエル軍は16日、シリアの首都ダマスカスにある国防省の建物を空爆した。写真はダマスカスで同日撮影(2025年 ロイター/Khalil Ashawi)

イスラエル軍は16日、シリアの首都ダマスカスに対する空爆を実施し、国防省の建物の一部を破壊したほか、大統領府付近も攻撃した。シリア南部のスワイダ県では少数派イスラム教ドルーズ派と政府部隊の衝突が再燃。ドルーズ派の住民を保護するイスラエルは政府部隊を撃滅すると表明し、撤退を要求した。

イスラエルはシリアのシャラア暫定大統領が率いる政権を「偽装したジハード主義者」と呼び、同政権が南部シリアに軍を展開することは容認しないと表明。シャラア氏と米国との関係改善が進む中、今回の攻撃はイスラエルによる大幅なエスカレーションとなる。


こうした中、米国は戦闘はまもなく停止すると表明。ルビオ国務長官は「われわれはシリアでの衝突に関与する全ての当事者と協議し、この状況を今夜終結させる具体的な措置で合意した」とソーシャルメディアに投稿した。

ロイターが入手した書簡によると、シリアは紛争解決への取り組みを歓迎するとし、国連安全保障理事会に対しイスラエルの「侵略行為」に対処するよう求めた。

外交筋によると、国連安保理はイスラエルによるシリアに対する攻撃を受け、17日に会合を開く。

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