最新記事

キャリア

お金持ちになりたいなら、節約・貯金してはいけない

2018年11月19日(月)16時25分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

「消費」「浪費」「投資」の3つの箱をイメージする

どんな道具でもそうであるように、積極的に使わなければ上達はしない。だから「もっとお金を使おう」というのが本書の主旨だ。だがそうは言っても、無頓着に使ってはいけない。どんなに便利な道具でも、使い方を誤れば人を傷つけることもあるからだ。

著者たちが説く「上手なお金の使い方」は、決して難しいことではない。その第一歩は、「何のために使うのか」を常に意識すること。コンビニで水1本を買うにしても、それは何のためなのか、本当に必要なのか、それが自分にとってどういう意味があるのか――お金を使う目的を考えるのだ。

そのとき、「消費」「浪費」「投資」という3つの箱をイメージしよう、と著者たちは言う。すべての出費は、この3つに分類されるからだ。ただし、どれかが正しくて、どれかは間違っているということではない。たとえ浪費だとしても、自分にとって必要であれば、それでいい。まずは意識することが重要だ。

そうすると、無用な出費が減るだけでなく、自分が本当に欲しいものが分かり、より良いお金の使い方ができるようになるという。それは決して節約できるという意味ではなく、自分が最も幸せを感じられ、かつ豊かになれる場所を知るということだ。

「お金持ちになりたい!」と話す人の多くが、「では、いくら欲しいのか?」という質問に答えられない。なぜなら、考えていないからだ。それでは到底叶わない。日々お金を使う場面での小さな積み重ねが、自分が本当に欲しいものを理解するカギとなり、豊かな人生への扉を開いてくれる。

大事なのは「感覚」 お金持ちがお金持ちになったきっかけ

本書の著者のひとりである柴田博人氏は、建設会社の社長の息子として生まれた。小学生の頃、同級生が嬉しそうに話していた「給料日」というのが、自分の家では「いちばんお金がない日」だと教えられたことで、お金には「払う人」と「もらう人」がいることを知ったという。

そうした経験によって、幼いうちにお金に対して対等な感覚を身につけたことが、結果的に、大きく稼いで富を築く土台になったそうだ。現在では、株や不動産などの投資で安定的に資産を築く一方、ビジネスでも大きな成功を手にしている。

対して竹松祐紀氏は、地方の公務員家庭に生まれ、本人曰く「お金持ちは『悪い人』」だと思っていたそうだ。そのため、プロ野球選手のような1億円プレーヤーに憧れたものの、そのためには何かしら嫌なことをしなければいけない、という思いがあったという。

だが、実際それに近い経験をする中で「何かが違う」と感じるようになった。そこからさまざまな学びを通して、お金は「我慢の対価としてもらえるもの」ではなく、「他人に喜びをもたらす価値を提供する対価としてもらえるもの」と気づいたのだという。

それによって、竹松氏の人生は「ブレーキが外れ」たそうだ。柴田氏と出会ってビジネスパートナーとなり、現在までに100億円を超える売り上げを生み出している。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

午後3時のドルは152円後半に軟化、株安や地政学リ

ビジネス

ガス生産の豪サントス、炭素排出ネットゼロ計画巡り勝

ビジネス

アングル:マスク氏とベゾス氏、月で真っ向勝負 民間

ワールド

バチカン、問題行為増加で大聖堂の警備強化へ 過度な
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 2
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したスーツドレスの「開放的すぎる」着こなしとは?
  • 3
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワートレーニング」が失速する理由
  • 4
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 5
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 6
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
  • 7
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」で…
  • 8
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 9
    フロリダのディズニーを敬遠する動きが拡大、なぜ? …
  • 10
    アメリカが警告を発する「チクングニアウイルス」と…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 5
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
  • 6
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」で…
  • 7
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 8
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 9
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 10
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中