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感染症対策新型コロナウイルスで不足する医療関連品、増産に取り組む主な企業まとめ
安倍晋三首相と企業が15、16日の2日間にわたり、不足が懸念される医療防護具や人工呼吸器、消毒液などの増産を巡り首相官邸で懇談した。写真は16日、都内で撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
安倍晋三首相と企業が15、16日の2日間にわたり、不足が懸念される医療防護具や人工呼吸器、消毒液などの増産を巡り首相官邸で懇談した。出席した企業の主な取り組みは以下の通り。
・経団連:N95、DS2マスクを医療現場向けに提供するよう呼び掛け、12万枚超を集めた。早急に医療機関に提供へ。
・興研:N95マスク生産は平均月70万枚を140万枚に倍増させた。日本とタイで生産し、タイで生産した分の約6割を日本に輸出。さらに倍増すべく、国内での増産に向けた設備投資を決定し、夏から稼働へ。
・花王:ハンドウオッシュ、消毒液などを大規模に増産している。消毒液は、昨年度は委託生産で月産10万リットルだったが、自社工場のシャンプーなどのラインを転用。9月には昨年の20倍の200万リットルの生産へ。
・資生堂:消毒液は薬機法の承認が必要だが、これを2週間でクリア。今週から化粧品のラインを消毒液に転用。5月には全ての主要工場で消毒液を生産。月産20万本、10万リットルを提供する。
・帝人:医療用ガウン、4―6月に900万枚、7―9月に1000万枚を提供へ。
・ソニー:人工呼吸器を製造するアコマ医科工業と組んで、3カ月以内に準備を整え、1000万台以上の生産を目指す。内視鏡の開発にも取り組む。
・トヨタ自動車:人工呼吸器の生産台数引き上げのため支援チームを結成。医療機器メーカーへのトヨタ生産方式を紹介する。医療用のフェイスシールド、軽症感染者の治療のための療養施設、感染者の移送のための車両の提供、マスクなどの衛生用品の調達・提供。
・経済同友会:全国44の同友会に医療用ガウンの縫製人員の協力を声掛け。11の同友会から問い合わせがあり、12社で連携開始。
・ユニ・チャーム:マスクは月10億枚あればしのげると試算。7億枚は見えてきた。3億枚は中国からの輸入。試算の根拠は、国民ひとり1日1枚で30億枚。3日に一度使い捨て、2日間は配られるガーゼマスクを使用。同社としては、5月には1億枚供給する予定。
・サラヤ:手指消毒液を2月は30万リットル、3月60万リットル、4月140万リットル、5月170万リットルまで増産へ。170万リットルは通常時の6―7倍の規模。さらに数十万リットルの増産にも取り組む。
・ANAホールディングス:政府から、マンパワー不足に悩むところでの協力要請を受けた。医療用ガウン、縫製事業者の協力を得て貢献できるよう準備に入った。4.5万人の雇用を守りたい意向。
・ヴァレイ:在宅の職人の全国ネットワークを活用して、医療用ガウンを縫製。6月末までに10万枚の生産をしていく。
・日産自動車:3Dプリンタによる医療用フェイスシールド生産を月産2500個で開始。グループ会社での作成も検討中。人工呼吸器の増産も、政府から紹介を受けた医療機器メーカーとの連携の検討を始めている。人材、増産場所、不足する部品供給で協力が可能。
・デンカ:アビガンの原料供給のため、3年前に停止したプラントを再稼働へ。少しでも早期の実現を目指す。 簡易検査キット、ワクチン開発でも貢献したい。
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