ウクライナ大統領18日訪米へ、うまくいけばプーチン氏との会談調整とトランプ氏

トランプ米大統領は16日、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話で長時間会談した。写真は8月14日、英ロンドンで撮影(2025年 ロイター/Suzanne Plunkett)
Steve Holland Kanishka Singh
[ワシントン 16日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は、18日に訪米すると表明した。15日の米ロ首脳会談についてトランプ米大統領と意見交換する。トランプ氏も、ゼレンスキー氏が18日午後にホワイトハウスを訪問すると自身の交流サイト(SNS)に投稿した。
トランプ氏は「全てうまくいけば、プーチン大統領との会談を設定する」と投稿。「ロシアとウクライナの恐ろしい戦争を終わらせる最善の方法は、単なる停戦協定ではなく、戦争を終わらせる和平協定に直接進むことだ」と述べた。
トランプ氏は、アラスカでのプーチン氏との会談を終えてワシントンに戻る間にゼレンスキー大統領、欧州首脳らと電話協議をした。欧州側はフォンデアライエン欧州委員長、ルッテ北大西洋条約機構(NATO)事務総長、マクロン仏大統領のほか、英、独、伊、フィンランド、ポーランドの首脳が参加したという。
ゼレンスキー氏とトランプ氏の電話会談は90分以上に及んだもよう。ゼレンスキー氏は、「長く内容の濃いものだった」とXに投稿。ウクライナに対する安全の保証に米国が参加することに関する「米側からの前向きなシグナル」について、トランプ氏と話し合ったと明らかにした。
米・ウクライナ・ロシアの3カ国会談というトランプ氏の提案に支持を表明し、「重要な問題は首脳レベルで議論できると強調する。3カ国という形式はこれに適している」と指摘した。その上で「18日にワシントンでトランプ大統領と会談し、殺戮(さつりく)と戦争の終結に関するあらゆる詳細について協議する予定だ」とした。
トランプ氏とゼレンスキー氏、欧州要人との電話会談について、アクシオスの記者は、トランプ氏が、プーチン大統領の関心は停戦ではなく、戦争を終わらせる包括的合意にあると述べた、と情報筋を引用して伝えた。