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あまりの猛暑に英国紳士も「スーツは自殺行為」...男性「半ズボン出勤」の是非が欧米で議論に

ロンドンのビジネス街 Alex Segre/Shutterstock
<ロンドンの地下鉄で47度を記録したというニュースも。温暖化の影響で夏のビジネス街の風景に「異変」が起きている>
[ロンドン発]今夏、4度も熱波に見舞われている英国で、半ズボン姿でオフィスに出勤する男性が目立っている。20年前、ロンドンの平均最高気温は摂氏25度を下回っていたが、今では30度を超える日が少なくない。熱中症警報が発令されることも珍しくない。
ロンドンは北緯51度30分。北海道の稚内よりさらに北で、サハリン(樺太)北部に位置する。北大西洋海流(暖流)と大西洋上の偏西風が常に海流の暖気を運んでくれるため、冬でもそれほど寒くない。しかし地球温暖化の影響で夏の風景に異変が起きつつある。
ロンドンの無料ビジネス紙City A.M.(6月24日付)は「オフィスに半ズボンで行っても大丈夫?」と論じている。「快適さは集中力と生産性に不可欠」という賛成派はオフィスワーカーが感じる暑さの解決策の一つは「半ズボンを着用すること」と信じている。
スマートな半ズボンはビジネスカジュアルウェアと同じ
しかし、あるデータによると、39%の雇用主が半ズボン着用を許可しておらず、お堅い金融業界に限定するとその割合が61%にまでハネ上がる。職場のドレスコードは依然として重要だが、温暖化が進む今に即しているかどうか問う価値はあるという。
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