ニュース速報
ビジネス

百貨店、バレンタイン商戦で物価高対策に腐心 チョコ以外も充実

2026年01月07日(水)18時33分

写真は松屋の銀座本店。2017年7月、東京で撮影。REUTERS/Kim Kyung-Hoon

Kentaro Okasaka

[東‍京 7日 ロイター] - 2月14日のバレンタイ‌ンデー商戦を前に、百貨店各社が物価高への対策に知恵を絞っている。この1年でチョコレートの価格が3割近‌く上昇したことを踏ま​え、別のスイーツを充実させたり、値上がりの主因となっている原料カカオの調達方法を変えコスト減を図ったりしている。

東京・銀座に本店を構える松屋は7日、メディア向けに今年の商品‌の一部を公開した。価格を抑える工夫をしながらも、昨年から平均10%ほど値上がりしている。ラッピングのリボンを紙とバンドに変更したり、価格を抑えたチョコに切り替えたりするなど、取引先は値上げ幅を抑える努力も講じる。差別化を図るため、輸入ではなく沖縄産のカカオを使用したチョコもある。

平均予算も昨年を上回っているが、価格が上昇する中で本命や​自分自身への贈り物により多く支出し、⁠義理チョコへの伸びは低い。松屋が昨年12月にメールマガジンの会員‍約4万8000人を対象に実施したアンケート調査によると、今年の平均予算は1万6235円と昨年から10%弱増加。本命向けが約12%、自分向けが約15%増える一方、義理チョコは約3%の伸びにとどまっている。

特に自分向けのチョコ予算は初めて1万円‍を超えた。「自分へのご褒美として、バレンタインと‍いう‌ハレの日により特別な体験を求める顧客の期‍待値の高さがうかがえる結果」と、松屋の小泉翔バイヤーは話す。

そごう・西武も7日、西武池袋本店で商品のお披露目会を開いた。今年の商戦は「チョコか、チョコ以外か」と題し、日本初上陸のチョコ4ブランドを投入⁠する一方、グミやクッキー、カカオの代わりにコーヒー豆を使ったチョコ風のスイーツなども目玉⁠だ。

杉田大樹マーチャンダイザーは「‍チョコの限定品を増やしたりし、ある程度高くても購買意欲が高まるような品揃えを意識している」と語る一方、「今まで​はバレンタイン・イコール・チョコで、チョコのスイーツとしての広がりがあったが、今回はチョコとチョコ以外に分けた」とし、チョコより割安なスイーツの選択肢も増やすと説明した。

ロイター
Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イエメン分離派指導者が出国、UAEが手助けとサウジ

ワールド

トランプ氏、ベネズエラ監視の長期化を示唆 NYタイ

ビジネス

英企業、向こう1年の賃金上昇予想3.7% 若干緩和

ビジネス

金、今年前半に5000ドル到達も 変動大きい年とH
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 5
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじ…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 7
    マドゥロ拘束作戦で暗躍した偵察機「RQ-170」...米空…
  • 8
    トランプがベネズエラで大幅に書き換えた「モンロー…
  • 9
    日本も他人事じゃない? デジタル先進国デンマークが…
  • 10
    公開されたエプスタイン疑惑の写真に「元大統領」が…
  • 1
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチン、その先は袋小路か
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 5
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 6
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 9
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 10
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 7
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 10
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中