コラム

あまりの猛暑に英国紳士も「スーツは自殺行為」...男性「半ズボン出勤」の是非が欧米で議論に

2025年08月16日(土)13時46分

「気温が上昇すると快適さが欠かせない。快適さは集中力と生産性を高める。顧客対応が一般的ではない環境ではスマートで仕立ての良い半ズボンはビジネスカジュアルウェアと同様に適切な服装と言える」とCity A.M.紙は賛成派の意見を伝えている。

ロンドンのオフィスは東京ほどエアコンが普及していない。労使関係を調整する英助言・調停・仲裁サービス機関(Acas)によると、雇用主に社員の半ズボン着用を認める義務はない。しかし社員が着用できる服装とそうでないものについて明確なポリシーを持つべきだという。

ドレスコードは男女両方に平等に適用されるべき

Acasは週刊紙ロンドン・スタンダード(7月1日付)に「雇用主は組織における服装と外見に関する合理的な基準を定めたポリシーを持つことができる。ドレスコードは男女両方に平等に適用されるべきだ」と語っている。

ロンドン・スタンダード紙は、ドレスコードがまだ明確に定められていない場合、通勤時やデスクワークの際には暑さをしのぐため半ズボンを着用し、重要な会議や顧客対応に備えてスマートな長ズボンを用意しておくのが賢明とアドバイスしている。

個人主義の徹底する英国ではドレスコードがないと職場がカオスに陥る恐れは拭えない。「男女で基準は異なる場合がある。例えば、女性には『ビジネスドレス』と規定されている一方で、男性には『ネクタイを着用しなければならない』と規定されている場合がある」(Acas)

プロフィール

木村正人

在ロンドン国際ジャーナリスト
元産経新聞ロンドン支局長。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『欧州 絶望の現場を歩く―広がるBrexitの衝撃』(ウェッジ)、『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。
masakimu50@gmail.com
twitter.com/masakimu41

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