ニュース速報
ワールド

英建設業、金融危機以降で最長の低迷 12カ月連続マイナス

2026年01月07日(水)19時00分

写真は建設現場。2025年7月、英国のホーウィッチで撮影。REUTERS/Phil Noble

[‍ロンドン 7日 ロイター‌] - 英建設業の生産活動は12月も縮小し、12カ月連続のマイナスとなった。約20年ぶりの長期低迷で‌、2007─09年の世界的な​金融危機以降で最も長い縮小局面となった。

一方で、2026年に向けては一部に楽観的な兆しも見られることが、業界調査で明らかになった。

S&Pグローバル/CIPSが発表した12‌月の建設業購買担当者指数(PMI)は40.1と、11月の5年半ぶり低水準39.4から小幅に改善したものの、好不況の分かれ目とされる50を大きく下回った。ロイター調査による市場予想中央値42.5も下回った。

これにより、建設業の縮小は12カ月連続となり、07─09年の世界金融危機以降で最長の連続縮小記録となった。

S&Pグローバル・マ​ーケット・インテリジェンスのティム⁠・ムーア経済調査ディレクターは「12月も厳しい事業‍環境と業務量の減少が報告されたが、落ち込みのペースは11月の5年半ぶりの水準からは緩和した」と述べた。

「需要の低迷や顧客心理の脆弱さが指摘されており、予算を巡る不透明感が‍後退した後も、支出判断の先送りが年末時点の‍受注‌見通しを弱めた」と分析した。

12月の商業‍部門の生産は5年半超ぶりの大幅な落ち込みとなった。土木工事の減速はやや緩和したものの、12月時点では依然として最も低調な分野だった。

住宅建設活動のサブ指数は33.5と、20年5月の新⁠型コロナウイルス流行によるロックダウン以来の低水準に落ち込んだ。英政府は住宅建設の⁠加速を目指している。

一方、‍今後12カ月の事業活動見通しは7月以来の高水準となり、企業の先行き信頼感には改善の兆しがみられた。借り入​れコスト低下の見通しや、予算を巡る不透明感の解消が支えとなった。

建設業にサービス業、製造業のデータを合わせた全セクターPMIは11月の50.1から50.4に上昇した。

ロイター
Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イエメン分離派指導者が出国、UAEが手助けとサウジ

ワールド

トランプ氏、ベネズエラ監視の長期化を示唆 NYタイ

ビジネス

英企業、向こう1年の賃金上昇予想3.7% 若干緩和

ビジネス

金、今年前半に5000ドル到達も 変動大きい年とH
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 5
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 6
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじ…
  • 7
    マドゥロ拘束作戦で暗躍した偵察機「RQ-170」...米空…
  • 8
    トランプがベネズエラで大幅に書き換えた「モンロー…
  • 9
    日本も他人事じゃない? デジタル先進国デンマークが…
  • 10
    衛星画像で見る「消し炭」の軍事施設...ベネズエラで…
  • 1
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチン、その先は袋小路か
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 5
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 6
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 9
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 10
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 7
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 10
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中