- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- 「No, thank you.」の消滅......…
「No, thank you.」の消滅......アメリカは日本化しているのか?
日本とアメリカで一体何が起きているのかというと、やはり、ネットを介した「情報量の少ないコミュニケーション」の場合に関係性を悪化させないような知恵が必要ということなのでしょう。これに加えて、アメリカの場合は政治や文化の分断が進んでいる中で、余計な衝突はできるだけ避けたいという知恵も働いいるのだと思います。
ただ、明確な論理でビジネスや政治を先へ進める一方で、オープンでポジティブな態度をデフォルトとする、その上で多様性の共存を図るためには個の尊厳を尊重するような礼節も重んじるというのが20世紀までのアメリカ流ならば、かなり変わってきているのを感じます。
アメリカ文化の特徴が薄まってきていて、アメリカが良くも悪くも日本化しているということも言えるかもしれません。論理や理念より関係性が気になり出していて、しかも良好な関係性はデフォルトとして100%期待できないので、少し努力と警戒が必要ということだからです。

アマゾンに飛びます
2025年8月12日/19日号(8月5日発売)は「Newsweek Exclusive 昭和100年」特集。現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
被爆80年の今、真剣に議論しなければならないこと 2025.08.06
戦後80年に必要な3つのメッセージを考える 2025.07.30
参院選が引き起こした3つの重たい事実 2025.07.23
さらに複雑化したニューヨーク市長選の対立構図 2025.07.16
アメリカの保守派はどうして温暖化理論を信じないのか? 2025.07.09
熱中症対策の決定打が、どうして日本では普及しないのか? 2025.07.02
トランプのイラン空爆と、米民主党のさらなる左傾化 2025.06.26