- HOME
- コラム
- 犯人目線で見る世界 ダークサイドの社会学
- 犯人の特徴をあぶり出し、容疑者を絞り込む「プロファ…
犯人の特徴をあぶり出し、容疑者を絞り込む「プロファイリング」の歴史...アメリカで普及したきっかけは?
(写真はイメージです) New Africa-Shutterstock
<日本では「不審者」に注目する防犯対策が主流だが、危険な人物は見た目だけでは分からない。そこで必要となるのが、犯罪が起きる「場所」に注目する考え方だ>
埼玉県川口市で先月末に起きたタクシー強盗殺人未遂事件では、容疑者が現場から逃走したものの、県警はJR大宮駅で容疑者を発見し、逮捕した。これを受けてマスコミは「警察は動機を調べる方針」と伝えたが、これは正確な報道ではない。
警察では、動機の調査はほとんどしていない。法律もそんなことを要求していない。そのため、警察には動機解明の専門家は配置されていない。
裁判も同様である。検察官も裁判官も、犯罪心理の専門家ではなく法律の専門家。つまり、警察や裁判所の仕事は事実の確定であって原因の確定ではないのである。
にもかかわらず、こうした報道がまかり通っているのは、日本が「犯罪原因論」にどっぷり浸かっているからだ。犯罪原因論は犯人の動機に注目する立場だが、動機は外見からは発見できない。つまり、日本で普及している「不審者」に注目するやり方に防犯効果を期待することはできない。
「場所は心を映し出す鏡」
これに対し、「犯罪機会論」は犯罪が起きる場所に注目する。「危険な不審者」は見ただけでは分からないが、「危険な場所」は見ただけで分かるため、犯罪機会論には防犯効果を期待できる。防犯のグローバル・スタンダードが犯罪機会論であるゆえんだ。
もっとも、「場所」の力を借りれば、「人」に注目することも無意味ではない。というのは、場所の痕跡は、そこにいた人間の動機を反映するからだ。「場所は心を映し出す鏡」なのである。
こうした視点から、犯罪原因論と犯罪機会論が手を組んだのが「プロファイリング」だ。プロファイリングとはプロフィール(輪郭)を描くこと。そこから「特徴をあぶり出す」という意味で使われる。プロファイリングは、犯人の特徴をあぶり出し、容疑者を絞り込むことである。
プロファイリングが最初に注目されたのは、1940年から56年にかけて32個の爆弾がニューヨークに仕掛けられたマッド・ボマー(狂気の爆弾魔)事件。捜査に行き詰まった警察が精神科医のジェームズ・ブラッセルに協力を依頼したのだ。
ブラッセルによるプロファイリングの1カ月後、爆破犯が逮捕された。その特徴はブラッセルが描いた犯人像と一致し、「逮捕時、犯人はダブルのスーツを着てボタンを留めている」という予測まで的中した。
このブラッセルからプロファイリングのノウハウを学んだのが、FBI初のプロファイラー、ハワード・ティーテンだ。ティーテンは70年からFBIアカデミーでプロファイリングを教え、72年には同アカデミーに行動科学課が新設された(写真)。

ティーテンが78年に退官した後は、ジョン・ダグラスとロバート・レスラーがプロファイリング開発の中心人物となった。このうちダグラスは、プロファイラーとして初めて行動科学課長になり、91年のアカデミー賞主要5部門を独占した『羊たちの沈黙』に登場するFBI捜査官のモデルになった。
歴史から学ぶ「犯罪を諦めさせる建築デザイン」──「城壁都市」に最大のヒント 2026.02.17
上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世界一危険」な理由 2026.01.15
-
プロダクトエンジニア「ポテンシャル採用/大手や外資系など3000社に導入/HR SaaS「ミキワメ」/web系SE・PG/東京メトロ日比谷線虎ノ門ヒルズ駅から徒歩2分/東京都
株式会社リーディングマーク
- 東京都
- 年収400万円~550万円
- 正社員
-
採用プロジェクトオペレーター 未経験可 「大手・外資系企業の採用支援/フレックス×リモート」
株式会社トライアンフ
- 東京都
- 月給20万2,200円~
- 正社員
-
労務 給与計算・社会保険手続き 外資系企業で働く/フレックス勤務/週2~3回のリモート勤務OK
VISTRA Japan株式会社
- 東京都
- 年収400万円~850万円
- 正社員
-
法人ソリューション営業/業界未経験OK/外資ベンチャー企業
株式会社ユースペース
- 東京都
- 年収450万円~600万円
- 正社員






