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改めて問い直す「ヨーロッパ」とは何か...いま浮上する「本当の問題」とは?
さらにカラスは21年、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領をEU首脳会議に招くというドイツのアンゲラ・メルケル首相(当時)の提案を批判。この見解は支持を得て、プーチンの招待は撤回された。
英誌ニュー・ステーツマンはカラスを「ヨーロッパの新しい鉄の女」と呼んだが、最高の褒め言葉はロシアが昨年、彼女を指名手配したことかもしれない。カラスは現在、EUの外相に当たる外交安全保障上級代表を務めている。
カラスはヨーロッパ政治の大きな流れも示している。女性指導者の「常態化」だ。
23〜24年にはバルト3国(エストニア、ラトビア、リトアニア)で女性が同時に首相だった時期がある。21年には北欧5カ国(デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、アイスランド、フィンランド)で女性が指導者を務めた。イギリス、ドイツ、フランス、ベルギーでは、いずれも20年代に女性が首相の座にあった。
イタリアには今、初の女性首相であるジョルジャ・メローニがいる。これはヨーロッパ政治のもう1つの傾向を浮き彫りにする。ポピュリズムの台頭だ。
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