コラム

オックスフォード大学が世界一の理由を知ってる?

2018年03月01日(木)15時00分

イギリス歴代54人の首相のうち27人がオックスフォード出身で、なかにはサッチャーやブレア、キャメロン、メイも含まれる。際立っているのは、その27人のうち13人がクライスト・チャーチ出身だということだ(オックスフォードの38のカレッジの1つで、年間150人前後が入学する)。

オックスフォードはケンブリッジよりも多くの英首相と政界重鎮を生み出し、その中には外国の首脳も含まれる(例えばオーストラリアの現首相、ミャンマーの国家顧問、ペルー大統領など)。だが、ケンブリッジのほうが多くのノーベル賞受賞者を輩出している。

ほかにも有名なオックスフォード卒業生はといえば、ヘレン・フィールディング(『ブリジット・ジョーンズの日記』の著者)、サイモン・ラトル(有名指揮者)、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ(『ハウルの動く城』を書いた)、ティナ・ブラウン(元ニューヨーカー誌編集長で元デーリー・ビースト運営)、アイリス・マードック(著名作家で映画『アイリス』のモデル)、ゾーイ・へラー(『あるスキャンダルの覚え書き』が映画化もされた作家)、リン・バーバー(ジャーナリスト、自叙伝が映画『17歳の肖像』の原作に)などがいる。

事実、今述べた彼ら卒業生は皆、ある1つのカレッジ――オックスフォード大学の中では新しいカレッジの1つで、1979年までは女子専用だったセント・アンズ――の学生かチューターだった。そしてこれは、僕が学んだカレッジでもある。

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プロフィール

コリン・ジョイス

フリージャーナリスト。1970年、イギリス生まれ。92年に来日し、神戸と東京で暮らす。ニューズウィーク日本版記者、英デイリー・テレグラフ紙東京支局長を経て、フリーに。日本、ニューヨークでの滞在を経て2010年、16年ぶりに故郷イングランドに帰国。フリーランスのジャーナリストとしてイングランドのエセックスを拠点に活動する。ビールとサッカーをこよなく愛す。著書に『「ニッポン社会」入門――英国人記者の抱腹レポート』(NHK生活人新書)、『新「ニッポン社会」入門--英国人、日本で再び発見する』(三賢社)、『マインド・ザ・ギャップ! 日本とイギリスの〈すきま〉』(NHK出版新書)、『なぜオックスフォードが世界一の大学なのか』(三賢社)など。

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