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インフレとの闘いほぼ完了、サービス物価はなお高水準=レーンECB専務理事

2025年06月25日(水)01時28分

欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミストであるレーン専務理事は24日、サービス部門の物価上昇率が依然として高すぎるものの、ユーロ圏における高インフレとの闘いは「ほぼ」完了したとの認識を示した。2024年6月撮影(2025年 ロイター/Wolfgang Rattay)

[ロンドン 24日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミストであるレーン専務理事は24日、サービス部門の物価上昇率が依然として高すぎるものの、ユーロ圏における高インフレとの闘いは「ほぼ」完了したとの認識を示した。

レーン氏はロンドンでのイベントで「足元の総合インフレ率は目標近辺にあるが、サービスインフレ率が持続可能な形で目標水準で安定するには、まだ幾分の距離がある」と指摘。「それでも、目標インフレ率への回帰という点で十分な進展が見られており、金融政策上の課題の大部分は解決したと見なすことができる」と述べた。

さらに、ユーロ圏のインフレ見通しについて、 ECBは全ての変化に反応するのではなく、重要度に応じて判断していると言及。「インフレの下振れリスクがあれば、些細なものであれば当然無視できるが、重要な動きが見られれば何らかの金融政策対応が必要であり、それは上振れに対しても同様である」とし、景気循環に応じた政策運営を行っていることを強調した。

ロイター
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