関税で大混乱時代「ファンドマネージャーは現金比率を調整している 」...個人投資家はどう備える?
そしてもう1つ、藤野氏が個人でもできる対処法として推奨するのは「現金」を手元に残しておくことだ。
「僕がよく個人の投資家に話すのは、資産を100%投資しなければならない事情がある人以外は、純資産の30%くらいを現金で残しましょうということです。暴落は防げないけれど、キャッシュを持っておけば下がったときに株を買うことができる。これは1つの方法ですね」
世界を目下混乱に陥れているトランプ関税の行く先について、「問題は、トランプさん本人に聞いても分からないこと。何の背景もないわけではないけれど、彼はかなり場当たり的な意思決定をするので難しい」と語る藤野氏。
予測不能な相手に対しては、やはり現金比率を高めて対処する必要があると説き、「全世界的にファンドマネージャーの現金比率が若干上がっているのはそういう理由だと思います」と述べた。
個人投資家の「正解」は?
こうした状況を受けて、藤野氏は個人投資家には「積み立て投資」を勧めている。
NISAなどの積み立て投資は、毎月同じ金額を投資に回すという手法だ。「上がっているときも下がっているときも淡々と投資していく。これが実は1番の正解ではないかな」と藤野氏は述べる。
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