コラム

宇宙でしてみたい実験は? 米田あゆさんと諏訪理さんに聞いた「宇宙飛行士」としての自覚と興味、AI観

2024年11月08日(金)20時00分

米田 私も、AIはどんどん使っていくべきだと思うんですね。AIを使わない人間よりも使った人間のほうが、より色々なことができるようになるし、技術的な側面でも分野の広がりという意味でも、AIと協働したほうがより幅広く進んでいけると思います。

ただしAIを使って何をするのか、地球にとってより良いことだったり、人類が成長したりするためにどう使っていくのかという方向性を決めていくのは、人類が決めていくことだと思います。

もう1つは諏訪さんとも重なりますが、宇宙の魅力だったり宇宙から見たこと、経験したことを伝えたりする言葉を地球にいる人類の皆さんに贈る時に、AIと人間のどちらに発してもらいたいですか、となると、やっぱり人間の言葉を聞きたいかなって思うんですよね。なので、自分が感じたこと見たこと経験したことを、自分の言葉で地上の皆さんにしっかりと伝えたいなと思っています。

後編に続く:宇宙飛行士の2人に聞いた、訓練秘話とコミュニケーションの極意

プロフィール

茜 灯里

作家・科学ジャーナリスト。青山学院大学客員准教授。博士(理学)・獣医師。東京大学理学部地球惑星物理学科、同農学部獣医学専修卒業、東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻博士課程修了。朝日新聞記者、大学教員などを経て第24回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞。小説に『馬疫』(2021 年、光文社)、ノンフィクションに『地球にじいろ図鑑』(2023年、化学同人)、ニューズウィーク日本版ウェブの本連載をまとめた『ビジネス教養としての最新科学トピックス』(2023年、集英社インターナショナル)がある。分担執筆に『ニュートリノ』(2003 年、東京大学出版会)、『科学ジャーナリストの手法』(2007 年、化学同人)、『AIとSF2』(2024年、早川書房)など。

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